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110 シルクside ページ13

そうだ、その事件から数年の時を経て俺は分かったんだ。


__姉ちゃんは、A姉ちゃんは狂ってる。


まだ自分の弟が、俺の大親友が存在していると信じているのだ。


でももし、本当はもうこの世にいないのだと知ったら? どうなる? 


A姉ちゃんは本当に壊れてしまう。


もう、小さい頃みたいに俺に微笑んでくれなくなる。


「嫌なんだ、A姉ちゃんが壊れるのが」


マサイに向かってそう言うが、マサイは顔を歪めて首を横に振った。


「大丈夫だ、もうAは弱くない」


まるで、俺はもう必要ないみたいじゃないか。


____A 竣という皮を被った、絹道 隼人はもういらない?


そんなはずはない。


「A姉ちゃんは俺が竣だって信じてるんだよ!」


俺はマサイをキッと睨みつけた。


「それはいつの話だよ。何年も前の話だろ? なぁ、いい加減お前目覚ませよ」


マサイも負けじと俺を睨みながら静かにそう呟く。


「お前だって最初は……俺に賛成してくれたじゃねぇか……」


そうだ、マサイは最初俺の行動に賛成してくれたんだ。


「あのときは……」


マサイは俺から目を逸らした。


「なんだよ、なんか疚しいことでもあんのかよ」


俺が煽るように言うと、マサイは唇を噛み締め、覚悟を決めたかのように口を開いた。


「Aなんて壊れてしまえばいいと思ってた」


俺はその言葉の意味を最初理解出来なかった。

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ねこぱんだ - 二回目コメント失礼します!わたしのアールの考察?ですが、一番最初の三つ編みの子はザカオさんで、背の低い子はシルクさんで、最後の黄色いカーディガンの子がモトキさんで、最後の歌詞は夢主さんですかね?なんか似ていて言いました。気づいた瞬間ガン泣きしました笑 (2022年12月30日 15時) (レス) @page28 id: 6986282e56 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぱんだ - 初コメ失礼します!アストロノーツという曲が気になり聴いてみたら、夢主さんとあっていて自然と涙が出ました…この小説を読む度にも涙が出ました笑BADENDも良かったですがHappyENDも気になりました笑面白かったです! (2022年12月30日 15時) (レス) @page28 id: 6986282e56 (このIDを非表示/違反報告)
しか(プロフ) - 久しぶりのコメント失礼します、完結おめでとうございます。ずっと作品を何度も読み返し更新される度々話が進んでいき、とても面白かったですここ夢主さんの設定などもなかなか興味のわく設定でした(言葉足らずですみません)、自分は刃の方はわからないのですが時間が (2020年6月2日 19時) (レス) id: 1968a09339 (このIDを非表示/違反報告)
しか(プロフ) - ある時に本家を知らない人間ですが読ませていただきますね。また魚での小説が出た時出る時を楽しみにしております(長文で2つになってしまいました。) (2020年6月2日 19時) (レス) id: 1968a09339 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても引き込まれる、素敵で、深い作品でした!バッドエンドで心が締めつけられましたが、なかなかない感じですごく楽しく拝見させていただきました!作成お疲れ様でした!!!!! (2020年5月30日 7時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夘月 | 作成日時:2019年6月21日 11時

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