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「それで、Aはどこなの？」
「……」
女子生徒たちが黙って、トロフィー室をちらりと見た。フィオナが振り返り、トロフィー室の方へ向かっていったと同時に、フレッドとジョージはトロフィー室から顔を出した。
「やあ」
「きゃっ！」
「大丈夫か？」
突然だったので、フィオナは驚いて、危うく後ろに倒れそうになった。なんとか踏みとどまったフィオナにジョージが声をかけると、フィオナは驚いた様子で二人を見た。
「フレッド、ジョージ！どうしてここに？」
「Aを探しに来たのさ。トロフィー室にいたよ。鍵がかけられていたんだ」
フレッドがAを見た。トロフィー室からAが気まずそうに出てきた。
「A！」
フィオナは今の会話を聞かれていたことに気がついて、少し悲しそうに眉をひそめた。
「鍵がかかっていたって？どういうことなの？」
「Aは杖を持ってなかった」
ジョージがそう言いながら、フィオナの背中越しに女子生徒たちを見た。
「君たちが隠したのか？」
三人がビクッと肩を揺らしたので、ジョージは間違いないと確信したようだった。
「杖を隠したの！？ Aの杖を？」
フィオナは顔を真っ赤にして怒り、三人を振り返った。
「どこへ隠したの？ すぐに言って！」
「な──中庭」
女子生徒の一人が息を呑んで言った。
「中庭の噴水」
─────
「全く骨が折れるよ」
制服の袖とズボンの裾をまくって水の中に足を入れたフレッドが、中から杖を一本見つけ出し、ため息を吐いた。
「こんなところに隠して……いや、これはもう、捨てたと言ってもいいな──とにかく、悪質ないたずらだ」
フレッドはびしょ濡れのまま噴水から出て、杖をAに返した。
「大丈夫か？ ちゃんと使える？」
ジョージが聞いた。Aは杖を確認し、フレッドに向かって振った。すると、フレッドのびしょ濡れだった体がたちまち、すーっと乾いた。
「大丈夫みたいだ」
「本当にごめんなさい、A」
フィオナが謝った。Aがフィオナの方を振り向くと、フィオナは深く頭を下げていた。
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鵲(プロフ) - (・´-・｀）ﾄﾞﾔｧさん» ありがとうございます…！うーん、端末によってwebの検索の仕方が違うとは思うのですが、直接リンクを開くと作品に飛べると…思います…若しくは、R18を表示できる設定にしていれば、私の作品ページから飛べないでしょうか？＞＜お手数おかけして申し訳ありません！ (4月20日 3時) (
レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
(・´-・｀）ﾄﾞﾔｧ(プロフ) - レヴィアタンの独白を読んでこの方すげぇな…って感動してしまいました！先程のコメント通りにwebの検索欄にペーストするとあいばくのアイソレーションという作品に飛んでしまうのですが…。すいません。その場合どうすれば良いでしょうか？？ (4月19日 7時) (レス) @page43 id: 831d7e662a (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - かなさん» 読んでくださりありがとうございます😭！リンクをコピーしてwebの検索欄にペーストしたら飛べないでしょうか…！ (3月27日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございます！🙏😭R18あまり自信はないのですが、お楽しみいただけたら幸いです……😭😭 (3月27日 5時) (レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - 全ての作品楽しみに見させてもらってます！R18作品がリンクから飛んでも見れなくて、どこから見せますか？🥺 (3月25日 9時) (レス) @page43 id: 6549d2c57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2024年2月24日 6時
