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「今日だって？なんだよ。どうした？」
「杖を忘れてきたんだよ」
ロンがきっぱり答えた。二人の目が丸く見開いた。
「相当おかしいぜ。ネビルですら、杖を忘れてくるなんてなかったよ」
「それで、Aはどうした？」
「マクゴナガル先生に、相当疲れているようだから医務室に行くように言われていたけど。まだ戻ってきてないわね……」
「A・カルディアなら、医務室にはいなかったよ。」
ネビルが現れた。
「僕、さっきの変身術の授業で、ハリネズミの針が刺さっちゃって、マダム・ポンフリーに手当してもらってたんだけど。ベッドはがら空きで、カーテンも全部開いてたし、誰もいなかったよ。」
ネビルはそう言いながら席に腰掛けた。
「でも、A・カルディアみたいな優秀な子でも、うっかりでミスをすることもあるんだって、僕、ちょっと安心しちゃった……」
フレッドとジョージが立ち上がった。
「どこ行くんだ？ 夕食、食べないのか？ おーい！」
ロンの声を無視して、二人は大広間を足早に出ていった。
Aに限って、杖を忘れるなんて、そんなことはあるはずがない。大広間から廊下に出たあと、ジョージは制服の下のペンダントと、ポケットから杖を取り出した。
「アヴェンジギウム、追跡せよ」
ペンダントは何かに引っ張られるように、廊下の奥の方を指した。二人は顔を見合わせ、ペンダントの動きを頼りに歩き始めた。
「ここで間違いないはずだけど」
しばらく歩いたあと、ジョージが立ち止まった。ペンダントが引っ張られている先は、トロフィー室だ。フレッドが前に出て扉のドアノブをひねったが、鍵がかかっていた。
「ここはいつも鍵がかかってないはずだぞ」
フレッドが眉をひそめた。ジョージは杖を扉に向けた。
「アロホモーラ、開け！」
がちゃんと音がして、扉が解錠された。フレッドが扉を開けると、薄暗い、灯りのない部屋の奥で、Aが膝を抱えて座り込んでいた。
「A」
フレッドが駆け寄った。ジョージの持っていたペンダントが、目の前にある対のペンダントのもとへ戻ろうと、強くジョージを引っ張った。ジョージはAの前にしゃがみこんだ。暗がりで薄く光る赤い石を見て、Aは制服の襟元をまさぐった。そこから、青い石のペンダントを取り出した。
石と石がコツンとぶつかると、呪文は終わって、ペンダントは大人しくなった。
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鵲(プロフ) - (・´-・｀）ﾄﾞﾔｧさん» ありがとうございます…！うーん、端末によってwebの検索の仕方が違うとは思うのですが、直接リンクを開くと作品に飛べると…思います…若しくは、R18を表示できる設定にしていれば、私の作品ページから飛べないでしょうか？＞＜お手数おかけして申し訳ありません！ (4月20日 3時) (
レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
(・´-・｀）ﾄﾞﾔｧ(プロフ) - レヴィアタンの独白を読んでこの方すげぇな…って感動してしまいました！先程のコメント通りにwebの検索欄にペーストするとあいばくのアイソレーションという作品に飛んでしまうのですが…。すいません。その場合どうすれば良いでしょうか？？ (4月19日 7時) (レス) @page43 id: 831d7e662a (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - かなさん» 読んでくださりありがとうございます😭！リンクをコピーしてwebの検索欄にペーストしたら飛べないでしょうか…！ (3月27日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございます！🙏😭R18あまり自信はないのですが、お楽しみいただけたら幸いです……😭😭 (3月27日 5時) (レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - 全ての作品楽しみに見させてもらってます！R18作品がリンクから飛んでも見れなくて、どこから見せますか？🥺 (3月25日 9時) (レス) @page43 id: 6549d2c57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2024年2月24日 6時
