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「ミス・カルディア。どうかしましたか？」
マクゴナガル先生が教室に戻ってきたので、Aはハッとして、ローブをカバンに突っ込んだ。
「なんでもありません、先生。失礼します」
Aは教室を足早に出た。先生の目が少し離れたすきに、こんなことをするなんて。一体、いつ誰がやったのだろう？教室に誰か入ってきたのか、それとも、今日一緒に授業を受けていた生徒なのか、見当がつかなかった。先生の話に夢中で、そんなことを気にしていなかった。
「A！」
昼食へ向かう生徒たちの群れの中から、フレッドとジョージが顔を出した。Aはハッとして振り向き、ローブの入ったカバンをさっとさりげなく背中の後ろに隠した。しかし、ジョージがそれに気がついた。
「今、何隠したんだ？」
「えっ？」
「カバンを隠したのか？」
ジョージが怪しげにAの背中の手を見つめた。Aは後ろで、カバンからはみ出ていたローブをカバンに全部突っ込んだ。
「べつに何もない──それより、早く行かないと、昼食を食べそこねる」
Aが大広間へ向かおうと歩き出した。ジョージは怪訝そうな顔をして、Aの手を掴んだ。
「な、なんだよ……」
「誤魔化すなよ。A、俺たちになにか隠し事してるだろ？」
ジョージが青い目を細め、Aをじっと見た。
「なあ、A、君は自分で思っているより嘘が下手だぞ」
ジョージは少しイライラしたように言った。ジョージがこんなふうにしているのは、珍しいことだ。大概、ジョージはフレッドよりも幾分か温厚で、優しいからだ。
「カバン、見せて。何もないなら見せられるだろ？」
「だ──だめだ──」
「じゃあ、俺たちに隠しているものがあるって、認めるんだね？」
Aはおどおどした。何も言わず、ジョージともフレッドとも、目を合わせないようにした。ジョージは痺れを切らして、Aのカバンを強引にひったくった。
「──っ、おい、返せよ！」
Aの手が空を切った。ジョージはAのカバンからローブを引っ張りだした。フレッドがそれを見て顔をしかめた。
「これ……どういうことだ？」
ボロボロになったローブが二人の目に晒された。Aは何も言えずにうつむいた。
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鵲(プロフ) - (・´-・｀）ﾄﾞﾔｧさん» ありがとうございます…！うーん、端末によってwebの検索の仕方が違うとは思うのですが、直接リンクを開くと作品に飛べると…思います…若しくは、R18を表示できる設定にしていれば、私の作品ページから飛べないでしょうか？＞＜お手数おかけして申し訳ありません！ (4月20日 3時) (
レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
(・´-・｀）ﾄﾞﾔｧ(プロフ) - レヴィアタンの独白を読んでこの方すげぇな…って感動してしまいました！先程のコメント通りにwebの検索欄にペーストするとあいばくのアイソレーションという作品に飛んでしまうのですが…。すいません。その場合どうすれば良いでしょうか？？ (4月19日 7時) (レス) @page43 id: 831d7e662a (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - かなさん» 読んでくださりありがとうございます😭！リンクをコピーしてwebの検索欄にペーストしたら飛べないでしょうか…！ (3月27日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございます！🙏😭R18あまり自信はないのですが、お楽しみいただけたら幸いです……😭😭 (3月27日 5時) (レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - 全ての作品楽しみに見させてもらってます！R18作品がリンクから飛んでも見れなくて、どこから見せますか？🥺 (3月25日 9時) (レス) @page43 id: 6549d2c57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2024年2月24日 6時
