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「ずるいぜ、A」
「何が？」
3階のフレッドとジョージの部屋で、ジョージの包帯を巻き直しているAに、フレッドは拗ねたように言った。
「ジョージばっかり甘やかして。そりゃ耳の怪我は痛そうだけどさ。そいつはそんなに甘やかさなきゃいけないほど怪我の事気にしてないぜ。気にしてるやつがゆうべみたいなスケベなことするかよ」
フレッドがふんと鼻を鳴らすと、ジョージがニヤッと笑った。
「羨ましいかフレッド。それならお前も耳を切り落とされる痛みを味わってみろ。そしたらAが甘やかしてくれるさ……あ、切り落とすなら右耳にしろよ。見分けがつかないからな」
「ジョージ！」
Aが厳しい顔でジョージを見た。
「不謹慎だぞ！」
「ごめんごめん」
ジョージが笑いながら謝った。包帯が巻かれたのを確認したジョージは、座っていたベッドから降りるとそのまま部屋の扉へと向かっていった。
「じゃ、俺は下でお袋の手伝いでもしようかな。ビルとフラーの結婚式が近いしバタバタしてるだろ。A、フレッドの機嫌を治すのは任せたぜ」
「えっ？」
「じゃ、後でな」
ジョージはそのまま部屋を出ていってしまった。Aがぽかんと部屋の扉を見つめていると、突然、フレッドに後ろから抱きしめられて、Aは驚きの声を上げた。
「ふ、フレ……」
「A」
フレッドはAと目を合わせると、まだすねた顔のまま言った。
「キスして」
「えっ、な、」
「ほら、早く」
フレッドが唇をとんがらせながら言った。Aは顔を真っ赤にしたままフレッドを見つめ、それからゆっくりフレッドの頬に手を伸ばした。目を瞑らずにじっとAを見つめているフレッドに、Aは恥ずかしさが込み上げて来るのを感じた。
「フレッド、目……目は、その、瞑らないのか？」
「Aの可愛い顔を見てたいからな」
フレッドが言った。Aは眉を八の字にさせて、フレッドの方に顔を寄せた。それから唇が少し触れるだけのキスをしてすぐに顔を引いた。
しかし、その頬をフレッドの両手ががっしりと掴み、もう一度しっかり引き寄せられて、押し付けるようなキスをされた。
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鵲(プロフ) - ウルさん» ワッ…‼️ありがとうございます😭🙏💖💖徹夜で…嬉しいです…がんばります😭🙏💓 (2023年5月9日 2時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» 通知を見逃しており返信遅れてすみません‼️😭ありがとうございます！😭😭💓💓 (2023年5月9日 2時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 長い間このような素晴らしい作品を探していたのだと思います。映画ではなく本の内容で、ストーリーに忠実に、話を歪めることなく文才溢れる作者さんを。昨日の昼から徹夜で一気読みしました。応援しています。 (2023年5月6日 20時) (レス) id: 17e5f8d5e9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - シリアスなストーリーの中、少しでも双子との会話が心温まります😊 (2023年4月16日 17時) (レス) @page43 id: 225664e10d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年4月16日 2時
