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「Aが先の戦いで怪我をしたって聞いて……俺達ほんとはすぐにAのところに行きたかったんだ。ただ、そう簡単に行かなくて」
ジョージはそう言うと、Aから腕を離した。
「でも、顔を見れてよかった。傷がついてるのは腹が立つけど」
フレッドAの頬を撫でながらため息を吐いた。Aは薄く微笑みながら、二人を見た。
「二人とも、また心配かけてごめん」
「まったくだ」
こんどはフレッドAを抱き締めた。一瞬、フレッドが鼻を啜ったような気がしたが、本当かどうかはよくわからなかった。フレッドが腕を離したとき、その顔は、腹立たしげに歪んでいたこと以外、いつもとなんら変わらなかった。
「だ、大丈夫だよ。マダム・ポンフリーのおかげで、すぐに治るみたいだから……」
「そういう問題じゃない」
フレッドが低い声で言った。Aは、フレッドとジョージの顔を交互に見つめた。
「A、また隠れ穴で会おう。もうすぐ特急に乗るんだよな」
「あ……うん、葬儀のあとすぐみたいだ。行かなくちゃ」
「ああ。駅でまた会える」
ジョージがにっこりした。Aも同じように微笑んだあと、フレッドとジョージはAの額と頬にそれぞれキスをして、それから先にその場を去った。
─────
「───嫌だ。認めない。嫌だ、絶対に嫌だ！」
「A、頼むから」
七月下旬、隠れ穴にて、Aは黒髪を揺らしながら、目の前にいる大人の魔法使いたちを前に、必死に抗議をしていた。
「──私がここで待機をする理由なんて、どこにもない！私はもう成人の魔法使いで──姿あらわしだって使える──私がついていったって、誰も文句は言えないはずだ！」
「それはそうだ」
Aが睨みつけている相手は、フレッドとジョージだった。二人は困ったような顔でAを見つめている。
「でも許可できない。Aはここで待機だ」
「だから──私が同行しようとしまいと、二人の許可は必要ないはずだって、そう言っているんだ！」
「A、いい子だから」
ジョージはなだめるように言ったつもりだったが、Aの神経を逆なでした。
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鵲(プロフ) - ウルさん» ワッ…‼️ありがとうございます😭🙏💖💖徹夜で…嬉しいです…がんばります😭🙏💓 (2023年5月9日 2時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» 通知を見逃しており返信遅れてすみません‼️😭ありがとうございます！😭😭💓💓 (2023年5月9日 2時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 長い間このような素晴らしい作品を探していたのだと思います。映画ではなく本の内容で、ストーリーに忠実に、話を歪めることなく文才溢れる作者さんを。昨日の昼から徹夜で一気読みしました。応援しています。 (2023年5月6日 20時) (レス) id: 17e5f8d5e9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - シリアスなストーリーの中、少しでも双子との会話が心温まります😊 (2023年4月16日 17時) (レス) @page43 id: 225664e10d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年4月16日 2時
