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「声かけてくれれば、一緒に行ったのに。今は何があるか分からないんだからな。いくら家の庭だとしても」
「うん……ごめん」
ジョージは家の扉を開けると、Aを先に入れて、それから自分も入ると扉を閉めた。ジョージが扉に鍵をかけたところで、台所の方からフレッドが寄ってきた。
「あっ、ジョージ！どこ行ってたのかと思ったらAと外に出てたのか？抜け駆けとはいい度胸だな！」
「失敬だな、俺はAが風邪ひかないように連れ戻して来たんだぞ！」
フレッドはスポンジと皿を持っていて、両手は泡だらけだ。
「魔法を使わずに皿洗いしてたのか？」
「ん？ああ……まあ、たまにはな。ロンにマグルの苦労が分かるようにとか言った手前、あとから文句言われると面倒くさいし。いつもは魔法でやるけどさ」
「偉いな、フレッド」
Aがにっこり笑ってそう言うと、フレッドは目を細めて笑い、それからジョージに皿とスポンジを渡した。
「というわけでジョージ、残りの皿はお前がやれよ。俺もAとの時間を楽しみたいからな」
「はあ？」
ジョージは泡だらけになった手を見て嫌そうな顔をしたが、しぶしぶ台所の方に向かっていった。
「テラジオ、拭え」
Aが杖を取り出し、フレッドの手に向けてそう唱えると、フレッドの手の泡がきれいさっぱりなくなった。
「おお、ありがとさん、A。もう17になって魔法が使えるもんな」
「うん、学校の外でも使えるのは色々と便利でいいな」
Aが杖をしまいながら言った。フレッドと共に階段を上がろうとしたとき、フレッドがAの手を掴んだ。
「A、年明けから数日したら俺達、また仕事なんだ」
「あ……」
Aはフレッドの言葉でそうだったというように目を丸くした。二人はAたちがホグワーツへと発つ前に仕事のため自分たちのアパートへ帰ってしまうので、見送りはできない。
「本当は見送りもしたかったんだけど。最近は店が繁盛してるからな」
「いいんだ。二人が仕事を頑張ってると、私も色々頑張ろうって思えるし」
Aが微笑みながら言うと、フレッドはAを抱きしめた。
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鵲(プロフ) - ひなたさん» わー！ありがとうございます…！！！💖💖😭😭😭更新がんばります…！！！😭😭😭 (2023年3月26日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - ここまで一気読みしちゃいました！！面白すぎます〜！続き楽しみにしてます💕 (2023年3月26日 10時) (レス) id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年3月13日 0時
