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きょとんとするジョージは、Aを見つめたまま目をぱちくりさせていた。Aは顔を上げ、潤んだ瞳をジョージと合わせた。
「これから、お、大きな戦いが始まって、そしたら……」
「A、悪いことは考えないほうがいい」
「でも…」
ジョージはAの頬を撫で、唇に口付けた。
「確かに、人がいつ死ぬかなんてわからないさ」
ジョージは少し体を起こしながら言った。
「俺達だって怖いよ。Aが俺達の死について考えて怖くなるのと同じように、俺達だってAが死んだらって考える。でも、考えたって仕方ないだろ？ この先どうなるかは誰にも分からない」
Aはそれでも納得がいかないというように眉を下げ、唇を結んだ。
「考えても仕方のないことは考えないほうがいい。きりがないからな」
「でも、考えるのも仕方のないことだろ？」
ジョージの言葉にAが泣きながら言った。ジョージはAの唇を指でなぞって微笑んだ。
「それなら、考えられないようにしてやるよ」
そう言って、Aが何か言う前に、ジョージはAの唇に口付けた。
「っん、ん、うっ、んんっ」
「今は俺のことだけ考えてればいい」
「ジョ、ん……っジョージ……」
ベッドに沈んだAの力の抜けた手に手を重ね、指を絡ませてぎゅっと握りながら、ジョージはキスを続けた。
熱い舌が口内で絡み合うのを感じて頬が紅潮する。脳まで溶かされそうな熱に、Aはぎゅっと目をつむり、ジョージの手を握り返した。
「は……んぅ……っあ、んっ、ん…」
「A、」
ジョージは完全に起き上がり、上からベッドに押し付けるようにまた口付けた。
「ん、あ…っじょ、ぅじ…」
「キス、嫌じゃないだろ？」
ジョージの空いた片手がAの頭を優しく撫でた。ジョージの熱を感じながら頭を撫でられるのは、とても心地がいい。
しばらく口付けたあと、ジョージはやっと唇を離し、放心しているAを見つめながら目を細めた。
「A、大丈夫だよ。きっと全部いい方向に進むから」
Aはジョージを見つめ、それからジョージの首に腕を回して抱きついた。ジョージはAを抱きしめ返すと、もう一度ベッドに寝転がった。
「まだ夜だし、もう一回寝ようか。ほら、目瞑って」
ジョージに促され、Aはゆっくり目を閉じた。
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鵲(プロフ) - mp0623さん» エヘ…嬉しいです！！こちらこそありがとうございますー！ (2022年4月21日 3時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
mp0623(プロフ) - めちゃくちゃいいところで終わってウワーー！！！ってなっちゃいました……ありがとうございます。 (2022年4月13日 4時) (レス) @page38 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年4月3日 23時
