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また悪夢を見た。フレッドとジョージが死ぬ夢だ。二人の死体のそばで、ウィーズリーおばさんが体を震わせて泣いていた。
ハッと目を開けたAの目から、ぼろっと涙がこぼれた。目の前にジョージの顔があった。眠っている。寝息が聞こえた。その音で、一気に夢から現実へと引き戻された。
夢だ。ただの夢だ。現実じゃない──振り向くと、背後ではフレッドが寝ていた。良かった──フレッドもジョージもちゃんとここにいる。Aは安堵して息を吐いた。
「ん…」
正面で眠っていたジョージがもぞもぞと動いた。Aがジョージの体に腕を回して抱きつくと、ジョージは薄く目を開き、嬉しそうに微笑んだ。
「A……積極的だな……」
寝ぼけた声でジョージが呟き、Aの頭を撫でた。
ジョージの胸板に顔を埋めると、そこから、とくんとくんと心臓の音が聞こえた。
「ジョージ……」
「んー…」
ジョージの胸板に額をこすりつけて甘えると、ジョージは半寝ぼけだったが気分が良さそうに微笑み、Aをぎゅっと抱きしめた。
「………どうしたんだ、A？」
段々と目が覚めてきたジョージは、Aの様子がおかしいことに気づいた。
「……また怖い夢見たか？」
ジョージがAの頭をなでながら優しく聞くと、Aは小さくうなずいた。
「大丈夫か？また汗びっしょりだ。水分取ったほうが……」
ジョージが起き上がろうとするが、Aはジョージに抱きついたまま離れない。ジョージは困ったように眉を下げた。
「A、水を取りに行くだけだから」
「い、いかないで」
Aが震えた声で言いながら、ジョージの服をきゅっと掴んだ。
「……分かったよ、どこにも行かないから」
ジョージはもう一度ベッドに横になると、Aを抱きしめ返した。
「またこの前と同じ夢か？」
Aは首を横に振った。
「二人が死んじゃう夢…」
Aは鼻をすすると、ジョージはAの頭を撫で、安心させるように囁いた。
「……夢はただの夢だよ。大丈夫だ」
「ジョージ、し、死なないで」
「おいおい、ちゃんと生きてるだろ？」
「でも、わからないじゃないか」
Aは唇を噛んだ。
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鵲(プロフ) - mp0623さん» エヘ…嬉しいです！！こちらこそありがとうございますー！ (2022年4月21日 3時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
mp0623(プロフ) - めちゃくちゃいいところで終わってウワーー！！！ってなっちゃいました……ありがとうございます。 (2022年4月13日 4時) (レス) @page38 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年4月3日 23時
