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俯いて絨毯を見たまま、はっきりと聞き取れる声で、クリーチャーはそのあとを続けた。
「血を裏切る者の、いやらしいガキめ」
「え？」
ジョージが聞いた。
「最後になんて言ったかわからなかったけど」
「クリーチャーめは何も申しません」
しもべ妖精が、こんどはジョージにお辞儀しながら言った。そして、低い声ではっきりつけ加えた。
「それに、その双子の片われ。異常な野獣め。こいつら」
しもべ妖精は体を起こし、全員を憎々しげに見つめ、誰も自分の言うことが聞こえないと信じ切っているらしく、ブツブツ言い続けた。
「……それに、穢れた血らめ。ずうずうしく鉄面皮で立っている。ああ、奥様がお知りになったら、ああ、どんなにお嘆きか。それに、一人新顔の子がいる。クリーチャーは名前を知らない。ここで何をしてるのか？ クリーチャーは知らない……」
「こちら、ハリーよ、クリーチャー」
オリヴィアが遠慮がちに言うと、ハーマイオニーがオリヴィアと目を合わせて続けた。
「ハリー・ポッターよ」
クリーチャーの濁った目がかっと見開かれ、前よりもっと早口に、怒り狂って呟いた。
「穢れた血めらが、クリーチャーに友達顔で話しかける。クリーチャーめがこんな連中と一緒にいるところを奥様がご覧になったら、ああ、奥様はなんと仰せられることか――」
「ハーマイオニーとオリーを穢れた血なんて呼ぶな！」
ロンとジニーがカンカンになって同時に言った。
「いいのよ」
ハーマイオニーが囁いた。
「正気じゃないのよ。何を言ってるのか、わかってないんだから――」
「甘いぞ、ハーマイオニー。こいつは、何を言ってるのかちゃーんとわかってるんだ」
いやなやつ、とクリーチャーを睨みながらフレッドが言った。 クリーチャーはハリーを見ながら、まだブツブツ言っていた。
「本当だろうか？ ハリー・ポッター？ クリーチャーには傷痕が見える。本当に違いない。闇の帝王を止めた男の子。どうやって止めたのか、クリーチャーは知りたい――」
「みんな知りたいさ、クリーチャー」
フレッドが言った。
「ところで、いったい何の用だい？」
ジョージが聞いた。 クリーチャーの巨大な目は、さっとジョージに走った。
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鵲(プロフ) - mp0623さん» エヘ…嬉しいです！！こちらこそありがとうございますー！ (2022年4月21日 3時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
mp0623(プロフ) - めちゃくちゃいいところで終わってウワーー！！！ってなっちゃいました……ありがとうございます。 (2022年4月13日 4時) (レス) @page38 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年4月3日 23時
