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「大丈夫か？ まだ日が昇る前だし、もう一回寝るか？」
ぼうっとしていたAの頬に触れながら、ジョージが心配そうに顔をのぞき込んで聞いた。Aは顔を上げてジョージを見ると微笑んだ。
「……ううん。ちゃんと眠れたから平気だ」
「本当にか？」
「うん。でも、まだ二人と一緒にゆっくりしてたいな」
「もちろんだよ」
ジョージはベッドに上がると、Aの手をぎゅっと握り、頬に甘く口づけた。それから流れるように、唇にもゆっくりキスをした。
ジョージは上体を倒し、Aの体をベッドの上へと沈めた。
「…A、大丈夫だよ」
ジョージは唇と唇を軽く触れ合わせるだけのキスをしながら囁いた。フレッドもAの方へ寄ると、ゆっくり頬に触れ、指で撫でた。Aの頬は、いつの間にか涙で濡れていた。
「また、また、こ、こわいゆめ……も、みたくない……」
「うん……うん、そうだな。怖かったな」
「眠るのがこ、こわいんだ。また同じ夢をみたらって、考えて……」
「うん…わかるよ」
ジョージがぎゅっとAを抱き締めながら、ゆっくり優しく頭を撫でた。
「俺達がそばにいるから。大丈夫」
ぐす、とAが鼻をすすった。それからジョージの体に腕を回し、強く抱きしめ返した。
─────
日が昇り、Aたちは朝食を食べるために厨房へと降りた。朝食を取り終えたあと、ジョージがロンとハリーの部屋に寄り、大声で叫んだ。
「お袋が起きろって言ってるぞ。朝食は厨房だ。それから客間に来いってさ。ドクシーが、思ったよりどっさりいるらしい。それに、ソファーの下に死んだパフスケインの巣を見つけたんだって」
三十分後、急いで服を着て朝食をすませたハリーとロンが遅れて客間に入ってきた。二階にある天井の高い長い部屋で、オリーブグリーンの壁は汚らしいタペストリーで覆われていた。絨毯は、誰かが一歩踏み締めるたびに小さな雲のような埃を巻き上げた。
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鵲(プロフ) - mp0623さん» エヘ…嬉しいです！！こちらこそありがとうございますー！ (2022年4月21日 3時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
mp0623(プロフ) - めちゃくちゃいいところで終わってウワーー！！！ってなっちゃいました……ありがとうございます。 (2022年4月13日 4時) (レス) @page38 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年4月3日 23時
