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「穢らわしい！クズども！わが祖先の館を汚しおって──」
「黙れ！」
Aたちが厨房へ向かうためにホールへ降りたとき、そこでは、左右に開かれた虫食いだらけのビロードのカーテンの裏にあった肖像画に向かって、シリウスが吠えていた。
黒い帽子を被った老女が叫んでいた。まるで拷問を受けているかのような叫びだ。老女は涎を垂らし、白目を剥いて叫んでいた。彼女の叫び声で、ホール全体に掛かっている他の肖像画も目を覚まして叫び出した。
「なんだ？」
あまりの騒音にみんなが耳を塞いだ。ウィーズリーおばさんたちがカーテンを引き老女を閉め込もうとしたが、カーテンは閉まらず、老女はますます鋭い叫びを上げて、両手の長い爪を振り回し始めた。
「汚らわしい！汚らわしい！クズどもめ！ここから立ち去れ！！」
その近くでトンクスが何度も謝っていた。どうやら、トンクスが原因で老女が目を覚ましたらしい。ウィーズリーおばさんがホールを駆けずり回って、ほかの肖像画に杖で「失神術」をかけ始めた。
シリウスは、ルーピンと二人がかりでカーテンを元のように閉じた。老女の叫びが消え、し ーんと沈黙が広がった。
「なんだったの？」
「私の母親さ」
オリヴィアの言葉に、シリウスが答えた。
「シリウスの……」
Aは、閉じられたカーテンを見つめながら目をぱちくりさせた。その時、Aたちの横を屋敷しもべ妖精が通り過ぎた。
「ああ、おかわいそうに。奥様のお屋敷にカスどもが入り込み、好き勝手に荒らしている……穢れた血、裏切り者、狼人間……」
「この陰険な屋敷しもべは？」
フレッドがシリウスに耳打ちしながら言うと、シリウスはため息を吐いた。
「クリーチャーだ。ブラック家の屋敷しもべ妖精さ」
────
会議に参加させてもらえない子どもたちは、フレッドとジョージが開発した伸び耳を2階の踊り場から1階に吊るして大人たちの話を盗み聞きしていた。
分かっているのは、騎士団が今、面の割れている死喰い人を追っていること。それに、彼らはしょっちゅう、護衛勤務の話をしていた。誰の護衛かはわからない。
それに、Aのことも話されていた。Aの両親が死喰い人であることは、騎士団のメンバー全員が知っている。あの墓場にいたことも、恐らくAを例のあの人に差し出そうとしていることもだ。
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鵲(プロフ) - にんじんさん» わー！ありがとうございます！！嬉しいです〜😭🙏💕💕がんばります〜〜！ (2022年3月29日 14時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - そると。さん» 幸せにさせたいですーーー！！ありがとうございます！ (2022年3月29日 14時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - 丁度読み終わった時に更新されていたので嬉しくて堪りませんでした🥺✨作者様が書くお話やキャラクターが大好きです🥰ご無理をなさらぬように🙏これからも応援しています！ (2022年3月23日 1時) (レス) id: 65fef8ddd4 (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - ほんんんんとに...主人公ちゃんには幸せになってほしい;;;; (2022年3月22日 16時) (レス) @page32 id: 49e4342c2d (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございますー！😭🙏💗 (2022年3月22日 10時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年2月22日 19時
