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蓋は軋みながらゆっくりと開いた。ダンブルドアは手を差し入れ、中から大きな荒削りの木のゴブレットを取り出した。一見まるで見栄えのしない杯だったが、ただ、その縁から溢れんばかりに青白い炎が踊っていた。
ダンブルドアは木箱の蓋を閉め、その上にそっとゴブレットを置き、大広間の全員によく見えるようにした。
「代表選手に名乗りを上げたい者は、羊皮紙に名前と所属校名をはっきりと書き、このゴブレットの中に入れなければならぬ。立候補の志ある者は、これから二十四時間の内に、その名を提出するよう。明日、ハロウィーンの夜に、ゴブレットは、各校を代表するにもっともふさわしいと判断した三人の名前を返してよこすであろう。このゴブレットは、今夜、玄関ホールに置かれる。我と思わん者は、自由に近づくがよい」
ダンブルドアの話が続いた。
「年齢に満たない生徒が誘惑に駆られることのないよう、『炎のゴブレット』が玄関ホールに置かれたなら、その周囲にわしが『年齢線』を引くことにする。十七歳に満たない者は、何人もその線を越えることはできぬ」
ダンブルドアは続けた。
「最後に、この試合で競おうとする者にはっきり言うておこう軽々しく名乗りを上げぬことじゃ。『炎のゴブレット』がいったん代表選手と選んだ者は、最後まで試合を戦い抜く義務がある。ゴブレットに名前を入れるということは、魔法契約によって拘束されることじゃ。代表選手になったからには、途中で気が変わるということは許されぬ。じゃから、心底、競技する用意があるのかどうか確信を持った上で、ゴブレットに名前を入れるのじゃぞ――さて、もう寝る時間じゃ。皆、おやすみ」
「『年齢線』か！」
みんなと一緒に大広間を横切り、玄関ホールに出るドアへと進みながら、フレッドは目をキラキラさせた。
「うーん。それなら『老け薬』でごまかせるな？ いったん名前をゴブレットに入れてしまえば、もうこっちのもんさ――十七歳かどうかなんて、ゴブレットにはわかりゃしないさ！」
「でも、十七歳未満じゃ、誰も戦いおおせる可能性はないと思う」
Aが言った。ハーマイオニーは頷いた。
「ええ。まだ勉強が足りないもの」
「君たちはそうでも、俺は違うぞ」
ジョージがぶっきらぼうに言った。
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mp0623(プロフ) - 最後の一文に「マジで？」って反射的に声が出ました…！ (2022年2月3日 5時) (
レス) @page50 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 鬼木天蓼さん» わー！！！前作も見てくださってありがとうございますーー！！！わーん楽しみにしていただけて嬉しすぎます😭💗💗💗ありがとうございます！！がんばりますーー！！！ (2022年1月29日 22時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - Maryさん» ギャーーー！！誤字です意味分かんない誤字してて申し訳ないですうわー！！なにこれ恥ずかしい😭😭😭😭😭ありがとうございます！！！ (2022年1月29日 22時) (レス) @page22 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鬼木天蓼(プロフ) - 鵲さん初コメ失礼します！前作の「愛憎のフィナーレ｣も今回のシリーズも最高です！男勝りな夢主ちゃん可愛すぎて好きです!! 鵲さんのこの小説が最近の私の楽しみです!!!!素晴らしい小説ありがとうございます！！！！応援してます！！ (2022年1月29日 21時) (レス) @page37 id: 6acfa79450 (このIDを非表示/違反報告)
Mary(プロフ) - 22ページの教科書の名前は誤字ですか？！ (2022年1月29日 15時) (レス) @page22 id: de57741303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年1月19日 2時
