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「カルカロフはまだきーませんか？」
マダム・マクシームが聞いた。
「もうすぐ来るじゃろう」
ダンブルドアが答えた。
「外でお待ちになってお出迎えなさるかな？ それとも城中に入られて、ちと、暖を取られますかな？」
「あたたまりたーいです。でも、ウーマは──」
「こちらの『魔法生物飼育学』の先生が喜んでお世話するじゃろう」
ダンブルドアが言った。
「別の、あー──仕事で、少し面倒があってのう。片づきしだいすぐに」
「わたーしのウーマたちのせわは──あー──ちからいりま ーす」
マダム・マクシームはホグワーツの「魔法生物飼育学」の先生にそんな仕事ができるかどうか疑っているような顔だった。
「ウーマたちは、とてもつよーいです……」
「ハグリッドなら大丈夫。やり遂げましょう。わしが請け合いますぞ」
ダンブルドアが微笑んだ。
「それはどーも。どうぞ、そのアグリッドに、ウーマはシングルモルト・ウィスキーしかのまなーいと、おつたえく ーださいますか？」
「畏まりました」
ダンブルドアがお辞儀した。
「おいで」
マダム・マクシームは威厳たっぷりに生徒を呼んだ。ホグワーツ生の列が割れ、マダムと生徒が石段を上れるよう、道を空けた。
ダームストラング一行を待ちながら、みんな少し震えて立っていた。生徒の多くは、期待を込めて空を見つめていた。数分間、静寂を破るのはマダム・マクシームの巨大な馬の鼻息と、地を蹴る蹄の音だけだった。
その時、闇の中から、こちらに向かって、大きな言いようのない不気味な音が伝わってきた。まるで巨大な掃除機が川底を浚うような、くぐもったゴロゴロという音、吸い込む音だった。
「湖だ！」
リーは指差して叫んだ。
「湖を見ろよ！」
そこは、芝生のいちばん上で、校庭を見下ろす位置だったので、湖の黒く滑らかな水面がはっきり見えた。
その水面が突然乱れた。中心の深いところで何かがざわめいている。ボコボコと大きな泡が表面に湧き出し、波が岸の泥を洗った。そして、湖の真まん中が渦巻いた。まるで湖底の巨大な栓が抜かれたかのように。
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mp0623(プロフ) - 最後の一文に「マジで？」って反射的に声が出ました…！ (2022年2月3日 5時) (
レス) @page50 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 鬼木天蓼さん» わー！！！前作も見てくださってありがとうございますーー！！！わーん楽しみにしていただけて嬉しすぎます😭💗💗💗ありがとうございます！！がんばりますーー！！！ (2022年1月29日 22時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - Maryさん» ギャーーー！！誤字です意味分かんない誤字してて申し訳ないですうわー！！なにこれ恥ずかしい😭😭😭😭😭ありがとうございます！！！ (2022年1月29日 22時) (レス) @page22 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鬼木天蓼(プロフ) - 鵲さん初コメ失礼します！前作の「愛憎のフィナーレ｣も今回のシリーズも最高です！男勝りな夢主ちゃん可愛すぎて好きです!! 鵲さんのこの小説が最近の私の楽しみです!!!!素晴らしい小説ありがとうございます！！！！応援してます！！ (2022年1月29日 21時) (レス) @page37 id: 6acfa79450 (このIDを非表示/違反報告)
Mary(プロフ) - 22ページの教科書の名前は誤字ですか？！ (2022年1月29日 15時) (レス) @page22 id: de57741303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年1月19日 2時
