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パチン！ 脚なし蜘蛛が消えた。一瞬、どこへ消えたのかと、みんなキョロキョロ見回した。すると、銀白色の玉がルーピンの前に浮かんでいるのが見えた。ルーピンは、ほとんど面倒くさそうに「リディクラス！」と唱えた。
パチン！
「ネビル！ 前へ！ やっつけるんだ！」
まね妖怪がゴキブリになって床に落ちたところでルーピンが叫んだ。パチン！スネイプが戻った。ネビルは今度は決然とした表情でぐいと前に出た。
「リディクラス！」
ネビルが叫んだ。 ほんの一瞬、レース飾りのドレスを着たスネイプの姿が見えた。ネビルやみんなが大声で「ハハハ！」と笑ったとき、まね妖怪が、そばに立っていたAの方を向いた。ぐるぐるとドレスを着たスネイプの姿が消え、気づいたときには、そこに、怒りに身を震わせた母が立っていた。
「っ、あ…」
Aの灰色の瞳が恐怖に染まった。壁にぴたりと背中をつけて、Aはその場に立ちすくんでしまった。
「A、リディクラス、ばかばかしいだよ！」
ルーピン先生が叫んだ。しかしAは、ふるふると首を横に振ると、怯え、唇を噛むと、ぎゅっと目を瞑ってしまった。
「リディクラス！」
ルーピン先生が、Aの前に出て唱えた。まね妖怪は破裂し、何千という細い煙の筋になって消え去った。
「──よし、みんな。よくやった！」
全員が拍手する中、ルーピン先生が大声を出した。
「ネビル、よくできた。みんな、よくやった。そうだな……まね妖怪と対決したグリフィンドール生一人につき五点をやろう。──ネビルは十点だ。二回やったからね──ハーマイオニーとハリーも五点ずつだ」
「でも、僕、何もしませんでした」
ハリーが言った。
「ハリー、君とハーマイオニーはクラスの最初に、私の質問に正しく答えてくれた」
ルーピンはさりげなく言った。
「よーし、みんな、いいクラスだった。宿題だ。ボガートに関する章を読んで、まとめを提出してくれ……月曜までだ。今日はこれでおしまい」
みんな興奮してぺちゃくちゃ言いながら職員室を出た。Aはみんなが去っていく姿を見つめながら俯いた。
「A」
ルーピン先生が振り向き、Aに声をかけた。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
