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試合当日の土曜日になった。
悪天候だったが、ほとんどの生徒が試合観戦のために大きな傘や雨風を凌ぐための布を持って競技場に向けて歩いていた。
本来はグリフィンドール対スリザリンの試合のはずだが、シーカーのドラコ・マルフォイが腕を負傷したと言って、スリザリンは棄権したらしい。しかし、フレッドとジョージの話によればそれは嘘で、この悪天候では勝ち目がないと判断したスリザリンの卑怯さがよくわかるという。
「ミス・ウィータ。どこへ行くつもりです？」
医務室を出ようとしたAの首根っこを、マダム・ポンフリーがしっかり掴んだ。
「ま、マダム・ポンフリー、私、もう体調も良くなったし、試合を見たくて──」
「駄目です。まだ病み上がりなのに！こんな悪天候に外に出たら、また風邪を引きますよ。ただでさえ、あなたは他の人より体が弱いようですから」
Aがどれだけお願いしても、マダム・ポンフリーは聞いてはくれなかった。Aはしょんぼりしながらベッドに戻った。試合の少し前、朝食を食べ終えたフレッドとジョージが、ローブ姿で、競技場に向かう前にAのお見舞いに来た。
「じゃあ、今日の試合は見に来れないのか」
「うん……」
Aは明らかに落ち込んだ様子だった。
「そんな顔するなよ。試合が終わったらすぐ来るから。試合の結果も、そのときに教えるよ」
「でも……見たかった」
Aが目を潤ませながらつぶやいた。ジョージはAの頭を撫でた。
「今日は残念だけど、まだ試合を見れる機会はあるさ。大丈夫だよ。俺達が、試合の時のことを細かく教えてやるよ」
「リーを呼ぶか？あいつは実況者だし、きっと説明が上手いぞ！」
二人の励ましに、Aは渋々こっくりと頷いた。
「また後でな。試合、ここで応援しててくれよ」
「………うん」
「試合が終わったら──」
フレッドがAの頬に触れて微笑んだ。
「今度こそ、ゆっくり過ごせそうだな」
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
