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ぴたりと額に当たる冷たい手のひらの感覚で、Aは薄らと目を開けた。
「……フレッド、ジョージ？」
「大丈夫か？」
触れていたのはフレッドだった。ジョージはベッドの横の椅子に腰掛けて、Aの顔をのぞき込んだ。
「セドリック・ディゴリーに運んでもらったんだって？」
不満げなフレッドに、Aは申し訳なさそうな顔をした。
「ご、ごめんな……」
「……いや、いいよ。それより体調はどうだ？」
「うん……ちょっと、まだ頭痛いかも」
フレッドは再度Aに触れ、今度は頭を優しく撫でた。
「フレッド、手が冷たいな」
「さっき外での練習が終わったばかりだからな」
Aはフレッドの手を取って触れたあと、薄く微笑んでその手に擦り寄った。
「冷たくてきもちいい……」
「………なあ、キスしていいか？」
じっとAを見つめたフレッドからの突然の一言に、Aは慌てて首を横に振った。
「だ、だめだ！」
「なんでだよ」
「か、風邪なんだ。移ったら大変だろ？」
「別にいいよ」
「だめだ！もうすぐ試合なのに！」
顔を近づけるフレッドに、Aは慌てて手を伸ばし、フレッドの顔を手のひらでグイグイと押した。
「……最近キスしてないだろ？」
「し、しょうがないじゃないか」
「ああ、しょうがないさ。でもそろそろ我慢の限界だ」
「わっ、だ、だめだって──！」
Aの手首を掴みまた顔を近づけるフレッドに、Aが慌てて顔を引いた。
「ふ、フレッド！ だめだって………っ、ゲホっ、」
そこでAが咳き込んだ。フレッドはすぐに顔を引くと、Aに布団をかけ直した。
「ごめん。大丈夫か？」
「うん……私こそ、ごめん」
Aがしゅんと肩を落とすと、フレッドは優しくAの頭を撫でた。
「気にするなよ。安静にしなくちゃな。じゃあ、そろそろ大広間に戻るよ。また来る」
「………うん。またあとで」
Aが寂しそうに微笑むと、ジョージが横からAの髪に口付けた。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
