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Aはぼーっと考えた。自分が、この世で一番恐ろしいものはなんだろう。そんなものは思い浮かばない──と思ったが、ふと無意識に思い浮かんだのは、母だった。しかし、母をおかしな姿に変えるなど、滅相もなかった。
「みんな、いいかい？」
ルーピン先生だ。Aは顔を上げた。まだ準備ができていなかった。しかし、これ以上待ってくださいとは言えなかった。みんなこっくり頷き、腕まくりをしていた。
「ネビル、私たちは下がっていよう」
ルーピン先生が言った。
「君に場所を空けてあげよう。いいね？ 次の生徒は前に出るように私が声をかけるから……。みんな下がって、さあ、ネビルが間違いなくやっつけられるように──」
みんな後ろに下がって壁にぴったり張りつき、ネビルが一人、洋箪笥のそばに取り残された。恐怖に青ざめてはいたが、ネビルはローブの袖をたくし上げ、杖を構えていた。
「ネビル、三つ数えてからだ」
ルーピン先生が、自分の杖を洋箪笥の取っ手に向けながら言った。
「い ーち、に ー、さん、それ！」
ルーピン先生の杖の先から、火花がほとばしり、取っ手のつまみに当たった。洋箪笥が勢いよく開き、鉤鼻の恐ろしげなスネイプ先生が、ネビルに向かって目をギラつかせながら現れた。 ネビルは杖を上げ、口をパクパクさせながら後ずさりした。スネイプがローブの懐に手を突っ込みながらネビルに迫った。
「リ、リ、リディクラス！」
ネビルは上ずった声で呪文を唱えた。 パチンと鞭を鳴らすような音がして、スネイプが躓いた。今度は長い、レースで縁取りをしたドレスを着ている。見上げるように高い帽子のてっぺんに虫食いのあるハゲタカをつけ、手には巨大な真紅のハンドバッグをゆらゆらぶら下げている。
どっと笑い声があがった。まね妖怪は途方にくれたように立ち止まった。ルーピン先生が大声で呼んだ。
「パーバティ、前へ！」
パーバティがきっとした顔で進み出た。スネイプがパーバティのほうに向き直った。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
