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第一回のクィディッチ試合が近づくにつれて、天候は着実に悪くなっていった。それにもめげず、グリフィンドール・チームは、以前にも増して激しい練習を続けていた。
「っくしゅん！」
「大丈夫か？」
寒さも厳しくなっており、体調を崩す生徒も多くなってきた。Aが大広間でくしゃみをして鼻をすすると、隣のリーがサンドイッチを頬張りながら聞いた。フレッドとジョージは、今日も練習でいない。
「土曜日の試合に、体調を崩さないようにしないと…」
「無理するなよ。栄養つけたらいいさ。ほら、食うか？」
「うん、ありがとう」
リーが皿に盛ってくれたサラダやサンドイッチを受け取って、Aはそれに手を付け始めた。
しかし、体調は良くなるどころか、悪くなる一方だった。土曜日の試合の前々日頃、Aはズキズキ痛む頭を抑えながら廊下を歩いていた。フレッドとジョージは、いつものように練習に出ていていない。その上、今日はリーもフィルチに捕まって罰則を受けているようだ。
「君、大丈夫？」
青い顔をしたまま廊下の壁に寄りかかるAの肩を、誰かが優しく叩いた。振り向くと、ハッフルパフの男子生徒が立っていた。背が高く、中々ハンサムな少年だ。
「顔色が悪いね。具合が悪いのかい？」
「う……うん、ちょっとだけ。でも、大丈夫」
「本当に？」
Aは苦笑いをしながら頷くと、また歩き始めたが、ぐらりと視界が歪んでバランスを崩しかけてしまった。
倒れる、と思ったその時、体を支えられた。
「あっ……！あ、ありがとう……」
「歩けないほど辛いなら、無理しちゃだめだよ」
彼は薄く微笑むと、Aに背を向けてしゃがみこんだ。
「医務室まで俺が運ぶよ。乗れるかい？」
「で、でも」
「大丈夫だよ。さあ、早く」
Aは少し躊躇いながら、ゆっくり彼の背中に乗った。
「ありがとう」
「気にしないで。君、名前は？」
「……A。A・ウィータ」
「Aか。俺はセドリック・ディゴリーっていうんだ。よろしく」
爽やかに笑ったセドリックは、そのまま医務室へ歩き出した。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
