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パーシーは少し恥じ入った様子だった。ダンブルドアは足早にそっと大広間を出ていった。スネイプはその場にたたずみ、憤懣やる方ない表情で、校長を見送っていたが、やがて自分も部屋を出ていった。
ダンブルドアでもブラックがどうやってこの城に入りこんだのか分からないなんて。不安がよぎり、Aはフレッドの手を握る力を強くした。フレッドは目を開けていた。Aの手に同じように力を込め、安心させるように握った。
─────
それから数日というもの、学校中シリウス・ブラックの話で持ちきりだった。どうやって城に入り込んだのか、話に尾ひれがついてどんどん大きくなった。
ハッフルパフのハンナ・アボットときたら、「薬草学」の時間中ずっと、話を聞いてくれる人を捕まえては、ブラックは花の咲く灌木に変身できるのだとしゃべりまくった。
切り刻まれた「太った婦人」の肖像画は壁から取りはずされ、代わりにずんぐりした灰色のポニーに跨った「カドガン卿」の肖像画が掛けられた。これにはみんな大弱りだった。カドガン卿は誰かれかまわず決闘を挑んだし、そうでなければ、とてつもなく複雑な合言葉をひねり出すのに余念がなかった。そして少なくとも一日二回は合言葉を変えた。
「あの人、超狂ってるよ」
シェーマス・フィネガンが頭にきてパーシーに訴えた。
「ほかに人はいないの？」
「どの絵もこの仕事を嫌ったんでね」
パーシーが言った。
「『太った婦人』にあんなことがあったから、みんな怖がって、名乗り出る勇気があったのはカドガン卿だけだったんだ」
その時ちょうど、Aが疲れきった顔で肖像画の穴を這いのぼってきた。ソファーに座ってリーといつものように悪巧みをしていたフレッドとジョージが、いつものようにAの方へと向かってきた。
「A、授業終わりか？疲れてるみたいだな？」
「うん、そうだけど、疲れてるのは授業のせいじゃないよ」
「当ててやるよ。カドガン卿のせいだな？」
「まあね……」
Aはカドガン卿が苦手だった(たぶん、ほとんどが苦手だとは思うが)。
あの威圧感に圧倒されて、談話室に入るのに30分ほどかかることもあるのだ。Aはため息を吐いた。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
