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、
「フレッド」
「ん？」
寝袋に入ったあと、Aはちらりと横のフレッドを見て、それから手を伸ばした。
「手を握ってもいいか？」
「…いいよ」
フレッドは微笑むと、自分も手を差し出して、Aの手をきゅっと握った。ジョージは寝袋をひきずってAの寝袋にぴったりくっつけると、寝袋から腕を両方出して、Aにぎゅっと抱きついた。
「わっ！」
「フレッドばっかりずるいぞ」
Aの項に顔を埋めながら、ジョージが不満げに言った。
「ジョージ、あんまりくっつくと、は、恥ずかし……」
「みんなシリウス・ブラックの話で夢中さ。誰も気づいてない」
「で、でも──」
Aが振り向いてジョージを見た。ジョージはAの頬に手を伸ばし添えると、徐々に顔を近づけた。その時、パーシーが二人の枕元に仁王立ちした。Aはハッとしてパーシーを見たあと、顔を真っ赤にして、そのまま寝袋の奥に顔を引っ込めてしまった。
「灯りを消すぞ！」
パーシーが怒鳴った。
「全員寝袋に入って、おしゃべりはやめ！」
「邪魔すんなよパーシー！」
「うるさい！！」
キスを邪魔されたどころか、手を握られていたフレッドも手を離されてしまったため、二人してパーシーにブーイングを飛ばした。
ろうそくの火が一斉に消え、残された明りは、ふわふわ漂いながら監督生たちと深刻な話をしている銀色のゴーストと、城の外の空と同じように星がまたたく魔法の天井の光だけになった。そんな薄明りの中、大広間にひそひそと流れ続ける囁きが聞こえてきた。
一時間ごとに先生が一人ずつ大広間に入ってきて、何事もないかどうか確かめていた。
「A」
寝袋越しにフレッドがAをつついた。Aがゆっくり目元だけ出すと、フレッドは手を伸ばした。
「握らなくていいのか？」
「………」
Aはゆっくり手を伸ばすと、フレッドの手をぎゅっと握った。背を向けている反対側の寝袋から、A〜と寂しそうなジョージのうめき声が聞こえてきたが、Aがジョージの方を振り向く前に、耳をそばだてていたパーシーにぎろっと睨まれて、ジョージは寝袋の中に引っ込んでいった。
やっとみんなが寝静まった朝の三時ごろ、ダンブルドア校長が入ってきた。
「先生、何か手がかりは？」
「いや。ここは大丈夫かの？」
「異常なしです。先生」
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
