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「でもさ」
フレッドが続けた。Aはフレッドの方を向いた。
「Aに勉強教えてやれるのはいいことだ。俺達がAと同学年だったら、きっと俺達はAに教わる側だったからな」
「それ、いいことなのか？」
「ああ、そうさ。俺達はAの役に立ちたいんだ」
Aは肩を落とした。
「私だって、二人の役に立ちたいのに……いつも迷惑かけてばっかりだ」
「迷惑？何が？」
「今日だって、私……」
「迷惑なんかじゃないよ」
ジョージが真剣な顔をした。
「Aが悪いわけじゃない」
「…………」
Aが俯いた。ジョージは付け足した。
「Aの悪いところを強いて言うなら、可愛すぎるところだな」
ジョージはそう言うと、Aの手を取って、その手の甲に口付けた。
「………確かに、同学年のほうが良かったかも。そうすれば、ずっと俺達が守ってやれたのに」
Aは少し顔を赤くした。
「私だって、二人のこと守りたい！」
Aはジョージにぎゅっと抱きつきながら言った。
「弱いままじゃ嫌だ……」
「弱くなんかないさ」
「でも、力とか、かなわなかった」
Aは自分の腕を見つめながらため息を吐いた。
「もっと筋肉がついてたらいいのに。自分一人で振り切れたら良かったのに」
そういったあとで、Aはちらりと二人を見た。二人が首を傾げて見つめ返した。
「二人は……」
Aは手を伸ばすと、フレッドのゴツゴツとした手に触れた。
「やっぱり、大きいしたくましいな」
「まあ、男だからな」
フレッドはAの手をぎゅっと握り返して笑ったあと、数秒Aを見つめて考え込み、口を開いた。
「………そうだよ。俺達だって男だ」
Aは何を当たり前のことをというように首を傾げた。フレッドはぐっとAの体を押すと、近くの壁に押し付けた。
「わっ！……ふ、フレッド？」
「俺達だって、Aに何するか分からないんだぞ」
フレッドの顔は至って真剣そのものだった。Aはぽかんと口を開いたままフレッドを見つめて固まった。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
