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「A、A」
夜、静まり返った医務室に、ひっそりとした声がした。
ぼんやりと目を開くと、フレッドとジョージが顔をのぞき込んでいた。
「フレッド、ジョージ？」
Aは目を擦りながら起き上がった。
「どうしてここに──」
慌てふためくAの唇に人差し指を当てて静止したジョージは微笑んだ。
「俺達があのままマクゴナガルの言うとおりにして寝れるわけないだろ？」
「ぬ、抜け出してきたのか？」
「ああ。こいつを使ってな」
フレッドが忍びの地図をちらつかせた。ジョージはAに手を差し伸べた。
「おいで、A」
「ろ、廊下に出るのか？」
「ああ。ここじゃすぐバレそうだからな」
Aの不安そうな顔をのぞきこんで、ジョージは微笑んだ。
「大丈夫だよ。俺達を誰だと思ってるんだ？」
「そうだぜ。ここに入学してから、夜中に校内をほっつき歩いてバレたことなんて数十回しかないから」
「大丈夫大丈夫」
「バレてもちょーっと減点されて罰則受けるだけだ」
「全然安心できないぞ！」
不安そうなAを宥めながらジョージは腕を引いた。Aがベッドから降りた。フレッドはカーテンから顔を覗かせると、誰もいないことを地図で確認して出た。
「どこがいいかな」
「禁じられた森はどうだ」
「いーや」
禁じられた森という言葉が軽々しく使われたことに信じられないというような顔をするAをちらっと見ながらフレッドが首を横に振った。
「今は危険だな。ディメンターがうろついてるし」
「ああ、そうだったな……忘れてたぜ」
ジョージは肩をすくめた。
「じゃあ、あそこにしよう。天文台の塔」
──────
冷たい風を肌に感じながら、天文台の塔の階段を登って最上階についた。
「授業では来るけど、二人と来たのははじめてだ」
「普段は立入禁止だからな」
天文台の塔から見える景色を見つめながら、Aはふと思ったようにため息を吐いた。
「私、二人と同じ学年だったら良かったのに」
「うん？」
またたく星を眺め、Aは寂しそうな顔をした。
「だって、そしたらもっと一緒にいられたのに。授業のときも一緒だ」
「まあ、そうだな」
フレッドは頷いた。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
