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「い──いやだ！やだっ、は、離してくれ！」
「イテッ！こいつ、俺のこと噛んだぞ！」
空き教室にAの声が響く。Aのローブをがっしり掴む男の手に、Aの小さな歯型がついた。
「大人しくしたほうが身のためだってさっきも言っただろ。俺ならお前の腕をすぐに折れるって」
「こ、こんなことしたら、た、退学になるぞ！」
「安心しろよ、記憶はちゃんと消すから。俺は上級生で色んな魔法を知ってる。幸い、忘却呪文が得意なんだ」
Aは自分のローブをぎゅっと強く握って着込んだ。
スリザリン生はもう一度手を伸ばし、Aのローブを掴んで引っ張った。
「嫌だっ……いや、だ、誰か──」
「みーんな今頃大広間で夕食だ。それに、仮にお前のことを探している奴がいるとしても、こんなところ、分かりっこないからな」
Aはぼろぼろ涙を流しながら必死に抵抗した。ローブを剥ぎとったスリザリン生が、Aのシャツに手を伸ばし始めた。
「やだ、いっ、嫌、いやだ……フレッド、フレッド……！ジョージ……たすけて、うっ、ひぐ、やだ……ッ」
「おい、喚くなよ。どうせ終わったら全部忘れてるんだ──」
「インカーセラス！縛れ！」
声がした。それと同時に、Aの前にいたスリザリン生たちの体に縄が飛びでて、彼らを縛り付けた。
「フレッド！」
まばたきする間に、走ってきたフレッドがスリザリン生の一人に馬乗りになって拳を振り上げた。それをリーが抑えつけた。
「気持ちはわかるけど落ち着けって！お前が退学になるぞ！そのままにしときゃ、そいつらだけが退学になるんだからさ！」
リーが必死にフレッドを抑えている横を通り過ぎたジョージは、Aの前にしゃがんだ。
「A、」
「ジョージ！」
Aはジョージの首にしがみついた。
「じ、ジョージ……こ、こわかった！ジョージ……っ」
「ああ……もう大丈夫だからな」
ジョージは床に投げ出されたAのローブを拾い上げると、Aにかけてやった。それからぎゅっと抱きしめた。
「何もされてないか？」
「うん……ありがとう」
「よかった…」
「俺、先生呼んでくる」
なんとかフレッドを宥めたらしいリーが立ち上がった。
「フレッド、そいつらに手出すなよ」
フレッドはがしがし頭を掻いたあと、面倒臭そうに舌打ちをした。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
