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「ウーン、ないな……」
あれからしばらく、リーが一緒に探すのを手伝い、二人で許可証が落ちていないかと周りを探したが、どこにも見当たらない。リーは肩を竦めた。
「本当に落としたのか？」
「朝、鞄の中に入れたんだ。だから落とした以外に考えられない…」
「落とし物……フィルチとかに聞いてみるか？」
リーは最後の手段というように言った。フィルチは生徒たちの嫌われ者だ。リーはフレッドやジョージ友共によく校内でいたずらを仕掛けているし、罰則の常習犯だから、フィルチとは尚更仲が悪いだろう。
「うん。私、聞いてくる」
「俺も行くよ」
「大丈夫だよ。もう暗くなってきたし、夕食の時間だから」
Aは薄く微笑んだ。
「……分かった。じゃあまた後でな。ちゃんと大広間に来いよ？」
「うん、ありがとう」
Aはリーに礼を言って、フィルチを探すために廊下を歩き始めた。
「フィルチさん」
近くで廊下の見回りをしていたフィルチに話しかけると、あからさまに嫌そうな顔をしたフィルチが振り向いた。
「なんだ？」
「あの、私、落とし物をしたみたいで」
Aはぎこちなく続けた。
「ホグズミードの許可証を……落ちたりしていませんでした？」
フィルチは少し考えたあと首を横に振った。
「いいや、そんなものは落ちていない。落ちていたのはせいぜい花火のゴミと、使い終わった臭い玉の残骸くらいだ！またあいつらのせいに違いない！あの忌々しい双子め！見つけたらただじゃおかん！」
フィルチはそう言うなり、猫を引き連れ、ズカズカと歩いていってしまった。Aは最後の希望を失ったというように肩を落とし、元きた道を引き返そうと踵を返した。
「誰かと思ったらウィータじゃないか」
その時、後ろから声がかかった。Aが振り向くと、スリザリンの男子生徒が数人立っていた。みんな、ニヤついた面をAに向けている。
「な、何か用か？」
「ああそうだ。これ、君のだろ？」
スリザリン生は懐から1枚の紙をひらひらさせた。Aの、ホグズミード行きの許可証だった。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
