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「十月末。ハロウィーンさ」
「やったぜ」
ハリーに続いて肖像画の穴から出てきたフレッドが言った。
「ゾンコの店に行かなくちゃ。『臭い玉』がほとんど底をついてる……───あ、A♡」
近くのソファーに座って本を読んでいたAを見つけるなり、フレッドの顔が愛らしい小動物を見つめるかのようにでれっとした。
「フレッド、ジョージ、練習お疲れさま！」
「ああ、Aに会いたくて仕方なかったぜ」
人目も憚らずAの頬に口づけを交わしてはハートを飛ばすフレッドに困惑するAの横で、ジョージがポケットから菓子を取り出した。
「夕食は食べたのに、その後に運動したから腹ぺこだ」
「おい！」
その時、近くのロンが喚いて自分のカバンを引っつかんだ。ハーマイオニーの猫、クルックシャンクスが、四本脚の爪全部をロンのカバンに深々と食い込ませ、猛烈に引っ掻きだしていた。
「はなせ！ この野郎！」
ロンはクルックシャンクスからカバンをもぎ取ろうとしたが、クルックシャンクスはシャーッシャーッと唸り、カバンを引き裂き、てこでも離れない。
「ロン、乱暴しないで！」
ハーマイオニーが悲鳴をあげた。 談話室の生徒がこぞって見物した。ロンはカバンを振り回したが、クルックシャンクスはぴったり張りついたままで、スキャバーズのほうがカバンからポーンと飛び出した。
「あの猫を捕まえろ！」
ロンが叫んだ。 クルックシャンクスは抜け殻のカバンを離れ、テーブルに飛び移り、命からがら逃げるスキャバーズのあとを追った。ジョージがクルックシャンクスを取っ捕まえようと手を伸ばしたが取り逃した。
スキャバーズは二十人の股の下をすり抜け、古い整理箪笥の下に潜り込んだ。クルックシャンクスはその前で、急停止し、ガニ股の脚を曲げて屈み込み、前脚を箪笥の下に差し入れて烈しく掻いた。
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猫 - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください！ (2023年1月29日 22時) (
レス) id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - アイスさん» 前作からありがとうございます〜！そうですね〜〜！！早くシリウスとも絡ませたいなって思ってます🥰更新頑張ります！ありがとうございます〜💓💓 (2022年1月5日 21時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
アイス - (下の文章の続きです)ちなみに、私はシリウスとウィータさんがどうなるか気になりますね。あ、恋愛的な意味じゃないですよ？シリウスと似た環境にあるウィータさんをシリウスはどう思うのかな？と気になってます。更新、待ってます！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 前作の愛憎のフィナーレから読んでます！鵲さんは小説を書くのが上手ですね！なんか読んでいてもっと読みたくなります。毎日、更新されたか確認してます(苦笑）とっても応援してますよ。頑張って下さいね！ (2022年1月5日 21時) (レス) @page29 id: 645b322652 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» わー！！前作も！！ありがとうございます！！😭🙏💖嬉しいですー！！！！！更新がんばります！！！！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年12月24日 2時
