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我らが世界を徘徊する多くの怪獣、怪物の中でも、最も珍しく、最も破壊的であるという点で、バジリスクの右に出るものはない。『毒蛇の王』とも呼ばれる。
この蛇は巨大に成長することがあり、何百年も生き長らえることがある。鶏の卵から生まれ、ヒキガエルの腹の下で孵化される。殺しの方法は非常に珍しく、毒牙による殺傷とは別に、バジリスクのひと睨みは致命的である。
その眼からの光線に捕らわれた者は即死する。蜘蛛が逃げ出すのはバジリスクが来る前触れである。なぜならバジリスクは蜘蛛の天敵だからである。バジリスクにとって致命的なものは雄鶏が時をつくる声で、唯一それからは逃げ出す。
この下に、ハーマイオニーの筆跡で、一言だけ書かれていた。
「パイプ」
ハリーは顔を上げ、声を潜めてロンを見た。
「ロン、これだ。これが答えだ。『秘密の部屋』の怪物はバジリスク──巨大な毒蛇だ！ だから僕があちこちでその声を聞いたんだ。ほかの人には聞こえなかったのに。僕は蛇語がわかるからなんだ……」
ハリーは周りのベッドを見回した。
「バジリスクは視線で人を殺す。でも誰も死んではいない。──それは、誰も直接目を見ていないからなんだ。コリンはカメラを通して見た。バジリスクが中のフィルムを焼き切ったけど、コリンは石になっただけだ。ジャスティン──ジャスティンは『ほとんど首無しニック』を通して見たに違いない！ ニックはまともに光線を浴びたけど、二回は死ねない……」
Aはハリーの推理を、口を半開きにさせながら聞いていた。ハリーは続けた。
「ハーマイオニーたちとレイブンクローの監督生が見つかった時、そばに鏡が落ちていた。ハーマイオニーたちは、怪物がバジリスクだってきっと気づいたんだ。絶対間違いないと思うけど、最初に出会った女子学生に、どこか角を曲がる時には、まず最初に鏡を見るようにって、きっと忠告したんだ！ そしてその学生が鏡を取り出して──そしたら──」
ロンも口をポカンと開けていた。
「それじゃ、ミセス・ノリスは？」
ロンが小声で急き込んで聞いた。ハリーは考え込み始めた。二人の話を聞いていたAが、まるで自分はそこにいてもいいのかというように、恐る恐るつぶやいた。
「み、水じゃないか？」
ハリーとロンはAを見た。
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鵲(プロフ) - あいさん» わー！！ありがとうございますーー！！😭😭💓 (2021年12月12日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - このお話大好きです！応援してます！ (2021年12月12日 4時) (レス) id: fc16481cf6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - みゆさん» わー！！！前作から！！ありがとうございます！！😭😭😭💖💖嬉しいです、、！！！！更新頑張りますーー！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 前作の方から知って、この作品も楽しませていただいています！鵲さんの書き方すごく好きです。これからも楽しみに待ってます！頑張ってください💪 (2021年12月9日 8時) (レス) @page22 id: c8945715f5 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぺでぃさん» はじめまして！わわわわ！！前作もみてくださりありがとうございます😭😭嬉しいです！！ありがとうございますーー！！更新頑張ります！！ (2021年12月8日 23時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月31日 19時
