あまじゃにすと。-Part3-

オフィス(藤井/年下彼氏)�� ページ5

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すべての行為が終わって



ぼーっと天井を見つめる。





隣で眠ったまま、目を覚まさない彼女に

少しの罪悪感。



無理、させてしまったかなあて。








A「りゅ、う……」


「Aさん…？」



顔を覗き込むと

少し、瞳が揺れてて。




「怒ってへんよ」


A「ん、…ごめん」





俺のがごめんって気持ちを込めて

頰をゆっくり撫でると

猫みたいにすり寄ってきて。



「かわええ、」


つい声になって漏れる。






A「りゅう、あのね、」


「なあに？」


A「…今日ね、嬉しかったの」


「……」



なにが？どんな風に？

重岡先輩がおったから？


なんて聞けるわけもなく。


ちがうって、わかっとるんのに。




A「たくさん、話して、LINEもね？友達になってくれて…」


「……」



なんて答えたらええ？

大人に、ならんと




A「…少しは、同僚から、友達に近づけたかな？」


「……うん。そやな」


A「職場に、りゅうの存在ができてから

こんなに幸せなことないって、思ってたけど。

ドラマとか、漫画の世界みたいに友達がいるのも

こんなに嬉しいことなんだって。」




そう、だよな。


今まで友達いうたら、学生時代の人だけ、なんて言うてたから

そりゃ嬉しいよな。



俺、なんも分かってへんかった。





「Aが嬉しいことは、俺も嬉しんやで？」


A「ほんと？」


「うん。やけど…帰ってこおへんのは、心配や。

しかも男の先輩と…」


A「…ごめん、でもっ」


「ん？」


A「うれし、かった…不謹慎かもしれないけど、

私ばっかり、好きだと思ってた、から」


「そんなん、」





ばか、すぎる。


俺もAさんも。






「俺のが、好きに決まっとる」


A「え、ぇー//」


「そこは‘‘私の方が”って言うとこやん(笑)」


A「私、のが//すきっ！」




照れながらも、抱きついてきてくれて


幸せ、噛みしめる。






「友達、はええけど

変なことされたらすぐ言うんやで？」


A「う、ん！

りゅうも、女の子と話しちゃ、いや…」


「ふは(笑)」




最後の小さな嫉妬さえも

愛しい、年上のAさん。







.







fin.

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