あまじゃにすと。-Part3-

しあわせ(重岡/夫婦)�� ページ32

(さくらいろさんリク)





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「ただいまぁ〜」


A「おかえり」




旦那さまのお帰り。


玄関までお迎えに行って、一つのハグ。





「疲れたわ、、」



人前ではニッコニコの笑顔なのに

帰ってくるとこんな表情も見せてくれて…


お嫁さんの特権かなーって。





A「お疲れさま」



抱きついたまま、背中をトントンと叩くと

晩ごはん何〜？って、顔を覗き込まれる。





A「ちょ、近いよ…」



大毅は、顔と顔の距離が分かってないみたい。

鼻と鼻がくっついちゃうよ。





「全然近くあらへんやん、」


平気な顔してそう言って、




A「、んぅっ…」



ちゅ、とキスをひとつ。





「キスするために、な？」


ニコっと片方の頰だけ上げて笑って…

確信犯じゃん。





A「もぉわかったから…」


つい鬱陶しく扱っちゃうのは

付き合いたてのカップルなんかじゃないからで




「っ、ちょ、ひどない？！」



スタスタ、リビングへと歩く私に突っ込みながら

ついてくる姿は、なんだか可愛い。





.






A「ご飯とお風呂、どっちにする？」


「ん〜、風呂入ろうかな、」


A「じゃ、準備してくる、」



「あ、ええで、自分でやるから」




気づかいが出来すぎるのは

少しやなとこ。



皆んなにこんな、優しくするのかなとか

前の女の人にもこんなこと、してたのかなとか


今でも不安になるんだもん。




その度に、大丈夫って心で呟くの。







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「あ、唐揚げやん！やった〜〜」


A「ふふ笑」



濡れた髪に、パンイチの格好でそんなこと言うもんだから…




「、、笑うなっ」


A「子供みたい笑」


「…ええやろっ子供おらんのやし！」


A「そうだけどぉ〜笑」





子供がいなくても、

こんなに狭い小さなアパートでも。



近くに大毅を感じれる分、幸せなの。

…本人には到底言えないけど。





「今日さ、たまたま神ちゃんに会うてん」


A「ふ〜ん…」




好物の唐揚げを頬張りながら

ビールとチューハイ。




「奥さんと子ども連れてさぁ、」


A「…うん」


「なあ、聞いとる？？」


A「ん？うん。」


「疲れた？」



向かいに座った距離で手を伸ばして

片頰を撫でられる。


仕事場で、こき使われるのはいつものこと

なんだけど



A「……仕事、忙しくって」



甘えたいの。こんなにゆっくり、二人で過ごすのも貴重な夜だから。








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