あまじゃにすと。-Part3-

【のんちゃんHBD】�� ページ28

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フルフル顔を振るから、無理やり頰を持って持ち上げて

目線を合わせる。


涙は溢れてなかったけど

目は真っ赤で、今にもこぼれ落ちそう。




「…A？」



俺、そないにも苦しめとったん？


泣くほど…嫌やった？

ほんまのほんまに…許してくれへんの…？




.





A「…ゃ、……なの」


「…ぇ？なにが？」


A「……」


「……A？」


A「……なんで、なんで…一緒に寝てくれないの…？」




…は？





A「お風呂も、別々で……っ髪も乾かしてくれないし…

おやすみのチューも、なかった……っ」





…なに、この子……




可愛すぎるて…


なんなん、ほんまに…




.





「寂しかったんや？」


A「…ん、」



せっかくの化粧も、涙で台無し。




「…ごめんな、A…

ごめん…」



俺が一番わかっとったのに、

Aが寂しがりやで、よく不安になっとるって…



思わず、俺の胸辺りまでしかない彼女を

抱き締める。





A「……わたしこそ、ごめん…」


「謝るなや、」




頭をそっと撫でて、

グロスも気にせずにキスをする。


昨日できなかった分と

今日から会えない分を数えきれないくらい繰り返す。







A「…のぞむ、」


「……ん、？」


A「……行かなきゃ」


「……うん」




離れたない。



自分のせいで喧嘩したのもわかっとる、けど






「いやや、」


A「…のぞむ、」


「行かんで、Aちゃん…」


A「…私だって…離れたくないよ、」





だったらええやん、なんて

子供みたいなことしか思いつかへん。




A「次の日帰って来て、ちゃんとお祝いもする、から」


「……、」




素直にわかったって言えん。

すきやねもん。

今離れたら、Aちゃんどっか行ってまいそうやもん。




A「行ってくるね、」




最後まで、いってらっしゃいって

言えんかった。





仲直りはできたけど

もっかい会って、ちゃんと気持ち確かめんと


怖い。



ちゃんと、戻ってきてくれるんか。



不安でたまらん。





前にもこんなことあった、


抱き締めても抱き締めても…

すぐに消えてまいそうな感覚。



無理して離れようとしてんのが、わかんねん。


ちゃんと笑って

腕の中で眠っとっても


幻みたいに感じる。





頼むからAちゃん…



帰ってきて。





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つづく！

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