きっと誰よりも想ってる (ページ3)

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宮「悪い！遅くなった！」

渡「涼太！おつかれ！」

岩「お疲れ！」

宮「すいませーん！生1つと茄子の揚げびたし1つで！」

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今入ってきたのはもう一人の仲のいい同期、宮館涼太。

俺とは同じ病院で生まれ、幼稚園から一緒の幼馴染。

涼太はうちの会社の社長の息子で、次期社長だ。

でも、庶民的な一面もたくさんあって、俺ら三人はよく仕事終わりにこうして集まってジョッキを交わしている。

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宮「んで、どうだった？Aさんと。」

渡「玉砕だよ」

岩「近くで見てるとよくめげねぇなって感心するわ」

宮「Aさん、いろいろとガード堅そうだもんな」

渡「なんでこうも避けられんだろうな」

宮「相手が年下興味ないとか」

岩「だてさん、きっついわ～」

渡「涼太…それは結構くるわ…」

宮「ははは！冗談だって」

渡「どうやったら意識してもらえんだろうな…」

宮「今日誘ったんじゃないの？」

岩「取引先の阿部社長との会食があるって」

宮「そうか」

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今頃、阿部社長と会食してるって思うとしんどくなってくる。

阿部社長は若くして成功しているＩＴ企業の社長で認めたくないがかっこいいから心配になる。

先輩がその人のものにならないように願うしかない。

なんて、逃げ腰の俺がまた情けなくてビールを飲み干す。