全ては順調 ページ3
「マッシュ君、と後ろにいるのはフィン君であっているかな？」
「うす」
「(まさかどんな薬でも作れると言われているA・リドゥ⁉︎)」
A・リドゥは入学して直ぐ校内に名を広めている女性だ。いつも研究室に篭りっぱなしで変な薬まで作り、他の寮生にもばら撒いているという。
いや普通に怖いなぁ。関わりたくないなぁ。と思っていたというのに。フィンは幸が薄い。
「あ、ああああの、な何かご用でっでも」
「ふふ怯えないでくれたまえよ。私が興味あるのはフィン君、君ではなくマッシュ君の方だ。タイム測定では新記録をだしドゥエロで過去最高得点を記録した＿才に溢れているようだね。こんなこと2線魔導師でないと可笑しい。なのに君は一線魔導師だ。つまり魔力以外に君には武器があると思うんだ。さあ教えておくれ…おや？」
「あばば」
マッシュは情報の負荷に耐えきれず気絶した。タイム測定では〜辺りからの意識がない。
「起きてマッシュ君‼︎」
「はっ」
こ、こんなことしたらどんな薬を飲まされることになるか…！そんなフィンの怯えも知らずにAは微笑んだ。余計にフィンは怯えた。僕今日死ぬんだぁ…。
「ふふ、つまり君の秘密を教えて欲しいんだよ、魔力以外のね」
「パワー」
「ほ」
「いやだから、パワーです」
「…パワー、そうか全ては筋肉、ということだね⁉︎成程これは新発見だ。有難う感謝するよ！」
早速プロテインを混ぜて見るよ！完成したら是非飲んでくれたまえ！そう言ってAは去っていった。マッシュは少し飲んでみたいと思った。フィンは死んでも飲みたくないと思った。
.
購買についた瞬間、おすすめのプロテインを聞いてないことに気づいた。借りを返していないことにも。
そう言えば彼はシュークリームを食べていた、好きなのだろう、買ってあげよう。そう思って2人用のシュークリームとプロテイン全種を買って先程の場所に戻った。
「おやおやおやおや」
「楽しそうじゃないか」
如何やらタイミングが悪いらしい。
惑星のピアスに人を見下している目、ランス・クラウン。
あの日から2人は午後6時に研究室で会っている。
「やあ、ランス君！元気そうじゃあないか」
ドンと、背中を押した。
「…貴様誰だ」
「…初めましてかな。僕はA、よろしくね」
＿＿
それは余りにも臆病過ぎた恋でした。
江戸川乱歩『日記帳』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 透さん» ご指摘有難う御座います！私ずっとウェーだと思ってました…（にわか）。これからも引き続きお願いします！ (3月31日 11時) (
レス) id: 2ebd6ae62e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 本好きさん» コメント有難うございます！結構こだわってるのでそう言って貰えてすごく嬉しいです！ (3月31日 11時) (レス) id: 2ebd6ae62e (このIDを非表示/違反報告)
透 - 細かい所なんですけど、セル・ウォーのウォーがウェーになっています。楽しく読ませてもらっています！！ (3月31日 8時) (レス) @page7 id: 23dba55806 (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - 毎回お話の最後にある文章がこだわりを感じて好きです。これからも楽しく読ませていただきます。 (3月30日 21時) (レス) @page7 id: 860fd688d9 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 華さん» コメント有難うございます‼︎そう言って頂き光栄です。これからもそう思って頂けるよう頑張ります！ (3月30日 20時) (レス) @page7 id: 2ebd6ae62e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな | 作成日時：2024年3月28日 21時
