記憶力 ページ34
思い出した
思い出してくれたん？
嬉しくて全てを白状しようとした
A「１ヶ月ぐらい前に大阪にいなかった？」
俺の期待とは裏腹に
想像してた結果ではなかった
『えっと、おったよ』
A「だよね！私に花屋さんの前で話しかけなかった？」
『あー、うん』
A「やっぱり！私、物覚え悪いけど
記憶力はいい方なんだ！」
『なんや、それ』
記憶力
そんな言葉が今の俺には
聞きたくない言葉やった
1番覚えていて欲しい
記憶はなんも覚えてないやん
A「え、それで
番号間違えて連絡って
凄い偶然過ぎてやばい鳥肌が」
偶然なんかじゃないよ
その時、俺が君に会えたから
連絡先を消してへんかったから
今、繋がれてる
A「そっかそっか、あの時の人か
あの時は、全然知らない人で
どちら様ですか？なんて言ってたのに
今は名前も白米が大好きって事まで知ってるから
完全にお友達だね」
そう、無邪気に言うAちゃんの言葉が
ひどく俺の胸を締め付けた
そんな話を、してると
料理が運ばれ、大好きな白米も
喉を通らんのやないかって思ったけど
目の前にいる手前、変な素振り見せれやんから
必死に押し込んだ
オススメと言われた定食は
正直どんな味をしていたか覚えてない
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sugar(プロフ) - はじめまして。少し気になってしまって。「二頭を追うものは」のくだりですが本来は「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。うさぎを表しているので、二兎を〜となります。訂正されたほうがよいかな、と思い失礼ながらコメントさせていただきました。 (1月29日 21時) (
レス) @page3 id: 6fcf1f20df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gmatf | 作成日時：2023年4月2日 22時
