消息不明 ページ4
別れは突然やった
俺の合否発表の日
受かっていたら
付き合ってって言うつもりやった
Aちゃんの勤務先は東京の学校で
俺の大学も東京
活動も東京が増えていたから
会うのに苦労もしやんと思えたし
寂しい思いなんてさせへん
何より、俺がこれでお別れするんが嫌やった
やけど、その日から
俺だけでなく
連絡先を知っている
母親、弟も連絡が取れなくなり
俺は告白をすることもできず
そのまま、東京での暮らしが始まり
King＆Princeとしてデビューを果たしたのだ
それから実家に帰ることはできなかった
Aちゃんを思い出してしまいそうやったから
一緒に過ごした俺の部屋に入るなんて
今でも出来ない
それくらいAちゃんを忘れたことはなかった
やのに、４年ぶりにあったAちゃんは
俺のことなんてすっかり忘れてしまったんやね
通り過ぎ去って、歩いて行った彼女の後ろ姿を見つめながら
昔のことを思い出していた
少し離れた、横断歩道を渡る時に見えた
きれいな横顔はあの時と変わらないままだった
ずっとそこに突っ立っているわけにもいかず
実家へと足を動かした
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sugar(プロフ) - はじめまして。少し気になってしまって。「二頭を追うものは」のくだりですが本来は「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。うさぎを表しているので、二兎を〜となります。訂正されたほうがよいかな、と思い失礼ながらコメントさせていただきました。 (1月29日 21時) (
レス) @page3 id: 6fcf1f20df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gmatf | 作成日時：2023年4月2日 22時
