忘れられなかった ページ30
一緒に過ごしたのは短い時間
俺の目標のために助けてくれて
泊まりで勉強見てくれたこともあって
短い時間やのに、過ごした時間は忘れられへんかった
『やから、会えた時
嬉しかった
やのにAちゃんの中に俺は
おれへんかった』
好きやから
知りたくなった
好きやから
忘れてるなんて思いたくなかった
『やっと、繋がりもてたんです
この機会、俺から手放すことなんて
しません』
橘「思い出さない結末だってあるんだよ？
自分の足枷になる
『一緒にいられる
それだけで
今は十分なんです』
橘「そうか」
橘さんはそれ以降、何も言わなかった
その代わり、俺の親との関係
Aちゃんが家庭教師として来た経緯を
教えてもらった
橘さんと俺の母親の間にもう1人介した人がいるらしく
その紹介で橘さんにたどり着き
Aちゃんが来たということ
そして東京で就職予定で
学校で教鞭をとるという夢を叶えなかったこと
自ら断りの連絡をして
『勤務先、決まってたのに
どうして？』
橘「記憶喪失になって
大きな病院で検査をした際
突然、何かの拍子で記憶が戻ったり
意識を失うことが起きないとはいいきれないと
言われてね」
『それが、あかんのですか？』
橘「絶対に起きるとも起きないとも言えない
自分の不安定な状況で誰かに迷惑をかけてまで
夢を叶えたくないって」
『Aちゃんらしい』
誰かの夢の手助けをしたい
そんな理由やったもんな
教師なりたい言ってたの
人の手助けはしたいけど
人の迷惑にはなりたくない
Aちゃんらしいって思えた
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sugar(プロフ) - はじめまして。少し気になってしまって。「二頭を追うものは」のくだりですが本来は「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。うさぎを表しているので、二兎を〜となります。訂正されたほうがよいかな、と思い失礼ながらコメントさせていただきました。 (1月29日 21時) (
レス) @page3 id: 6fcf1f20df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gmatf | 作成日時：2023年4月2日 22時
