【wrwrd!】オレ、天使。3 【男主】 (ページ7)

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童心 : トントンside ページ7

ひと段落した仕事の疲れを解消すべく珈琲を飲みに向かうと、そこには先客が

「あ、トントンだ」

ひと「トントンもやろ、絵しりとり」

鬱「ええ～トンち絵上手いからなぁ…」

どうやら大先生が書き損じた書類の裏で絵しりとりをしていたようだ
書類は終わってるのか、と睨み付ければ此奴は明後日の方向を向いた

トン「大先生が明日中に溜まってる書類終わらすならやるわ」

ひと「よしお前絶対終わらせろよ？約束しろ」

「オレ、みんなで絵しりとりしたいなァ」

鬱「くっ…わ、わかった。やりますやります」

まずは今まで3人でやっていた部分を俺が解読するところから始まるのだが…

トン「えーと…りんご、ごま、マント…なんやこれ、宇宙人？」

鬱「とかげや！！！」

トン「お、おうとかげか…とかげ、げ…◯ロ？誰やこんな汚いモンかいたの」

ひと「俺俺」

トン「なんか…らしいといえばらしいな…まぁええわ、ゲ◯…ロボットか、ずいぶんかわいいロボットやなぁ」

「褒められたァ！！！」

トン「ここで止まっとるのか…次誰？ワイか？」

皆が頷くので、さらりと竜巻の絵を描く
竜巻はトルネードやから、セーフやで

鬱「トンちやっぱ上手いわぁ…よし、これ誰でもわかるやろ」

「…なにこれェ、今度こそ宇宙人？」

トン「大先生の絵ぜーんぶ宇宙人やんけ」

鬱「ちゃうわ！！」

ひと「まって、これ本当にわかんない」

鬱「あー…じゃあそれの真似するわ俺」

◯ナルドの真似をしだす大先生、地味に似てるのが腹立つ
…此奴だけモノマネしりとりにした方がいいんじゃないだろうか
次のひとらんは簡単にドアの絵を描いた

ひと「大先生うますぎんよww よし、これはいけるって」

「これは簡単！…えーっと、じゃあ…」

そういってAはおもむろにハートを描いた

トン「…愛？」

俺が答えると、Aは満面の笑みで正解！と
何だそれ、しりとりでもデレてくれるAはやっぱり正義なんじゃないだろうか
大先生もひとらんらんも考えていることは同じようで、三人一斉にテーブルに突っ伏した

当の本人は、「絵しりとり！楽しいなぁ！あとでエミさんにでも見せよう！」とかいって一人で続きをかき始めた
…俺なんかよりAの方が大天使、はっきりわかんだね

何だか久しぶりに心が和んだ気がする
童心に帰るのも悪くないな、と少しだけ思った

その光景に二眼を光らせていた人物がいるなど、この時の俺らはまだ気づいていなかったわけだが。