123話目 ページ29
Aside
校内にいる。
そう言われてからずっと探している、でも見つからない。嘘でしょ？なんでこんなに会わないの？
あぁ、もう下駄箱まで来てしまった。
乱れた呼吸を整えていると後ろから｢あれ？A？｣と声をかけられる。
｢なんだ.....きりやんか...。｣
｢なんだって酷くね？｣
もっと喜べよー、と彼はプンスカと口を膨らませているがこちとら走ってきたのに会いたい人に会えないのだ。
｢てかそれ何持ってんの？｣
｢え、あっこれは.....。｣
きんときへの＿＿.....と喉から出かかった言葉を飲み込む。
もういっそのこときりやんにあげてしまおうか。
そうだよ、そうしよう。きんときにはまた作ればいいし、自分で食べるのは悲しいもんね。
｢これ、あげるよ。｣
｢え？いいの？｣
｢うん、余っちゃったの。｣
｢でもこのカップケーキめちゃくちゃ丁寧に作ってあるし誰かにあげるんじゃ.........、｣
そこまで言った彼に｢いいの！あげる！｣と紙袋を差し出す。きりやんはそれを受け取る。
いや、受け取ろうとした。
紙袋へと伸ばされたきりやんの腕は誰かに掴まれていた。私はゆっくりと視線を動かす。
｢.....きりやん、A借りてく。｣
｢どーぞどーぞ。｣
｢えっ、？あ、ちょ！！｣
ちらりときりやんに視線を動かせば、ニヤついた顔でコチラに手を振っている。
私の手を掴んだきんときが歩き出した。
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りりら(プロフ) - Miaさん» コメントありがとうございます！ひぇぇ他の小説からわざわざ、、！！ありがとうございます🤧 書き方褒めていただいてとても嬉しいです！ぜひ定期的にお越しください🤭 (8月20日 4時) (
レス) id: 97e36a4b18 (このIDを非表示/違反報告)
Mia(プロフ) - 初コメ失礼します。今日りりらさんの他の小説から来たのですが、文章の書き方というか表現というか…それが好きで本当に物語に引き込まれてめっちゃ感情移入しちゃいました笑！とても素敵で気に入ったので他の作品も含め定期的に読みに来ます！ (8月11日 17時) (レス) @page49 id: 7aebf15c07 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - りりらさん» 本当ですか！？続編出るの楽しみに待ってますね！！その日までにいっぱい読み返します！！！()そうなんですよね…前に言ったはずなのに、私の方が忘れてて…すみません。でもknちゃん推しには代わりないんだ！！！knちゃんいいぞ！！！(？) (2023年3月6日 7時) (レス) @page50 id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
りりら(プロフ) - (knさんに推しなったの以前聞いていたので、把握済みですよ！こちらこそ今後ともよろしくお願いします😉) (2023年3月5日 22時) (レス) id: 97e36a4b18 (このIDを非表示/違反報告)
りりら(プロフ) - もみじさん» コメントありがとうございます！私の思い出の作品なので読み返していただけて幸せです🥹shkさんが大好きなのでそのシーンは私もこだわって書きました、、、そう言ってもらえてとても嬉しいです！是非またいらしてください！！続編も現在作成中です🫡 (2023年3月5日 22時) (レス) id: 97e36a4b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりら | 作成日時：2020年8月11日 13時
