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Aside
きりやんが入った雑貨屋さんは、動物や花がモチーフのお店でとても可愛かった。
｢Aちょっと、こっち。｣
｢なに？｣
きりやんに手招きされてやって来たコーナーはお花の香りの香水が並んでいる。
｢これとかどう？｣
｢めっちゃいいと思う...！！｣
私はサンプルの香水を手に取る。
手首にワンプッシュしてみれば、ほのかに香るお花の匂い。
すごい好きかもこの匂い。
｢Aなら、どれが好き？｣
｢えっ、私ならコレかな。｣
私は先程のサンプルを手に取ってきりやんに見せる。
すると彼は｢じゃ、それにする。｣と香水を手に取りレジに向かってしまった。
こんな簡単に決めてしまっていいのだろうか。
なんて思いながら、私はまた香水に目を向ける。このパッケージの黄色いお花はなんなんだろ。
私は近くの店員さんに声をかける。
｢すみません、このお花ってなんて言うんですか？｣
｢そのお花はソリダスターって言うんですよ。｣
｢ソリダスター....？｣
初めて聞く名前で頭にハテナを浮かべる。
そのとき、会計を終えたきりやんが｢A行くよー。｣と私を呼ぶ。 私は店員さんに少し頭を下げてきりやんの元に駆け寄る。
｢どう？買えた？｣
｢うん、はい。｣
｢...え？｣
彼は今買った香水が入った袋を私に差し出す。
私が首を傾げるときりやんは口を開く。
｢ほら誕生日プレゼント！｣
｢えっ、私？！｣
｢そう！Aの！｣
確かに私の誕生日はもう1週間を切っているけど、まさか私にだなんて思っていなかった。
｢プレゼント、何買えばいいか分からないから本人に聞いた方が早いなって思ってさ。｣
｢ええぇ、気づかなかった...。｣
私がそう言えば、きりやんは｢あははっ、だろうな。｣と笑う。
｢俺からなんだから大切にしろよ。｣
｢言われなくてもしますー！｣
ぎゅっと香水の入った袋を握る。
｢ありがとね。｣
小さな声だった。
.
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りりら(プロフ) - 黒灰白有無％さん» コメントありがとうございます！感情移入していただけて嬉しいです🫶🏻 続編も準備中なのでお待ちください、、、！！😌 (7月5日 23時) (
レス) id: 97e36a4b18 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - これが四角関係ってやつか自分は相談される側にしかなくて恋愛てこんな気持ちにもなるんだと知れて良かったですし、超感情移入してしまいました!真逆の1章最後で[きみのすきなひと]は夢主krさんは元々わかってたけど花咲さん迄言えるとは..続編も楽しみにしております！ (7月4日 17時) (レス) @page48 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
りりら(プロフ) - もみじさん» コメントありがとうございます！わーもみじさん！お久しぶりですお待たせしました🥹 作品冒頭の文章の部分気づいていただけてめちゃくちゃ嬉しいです、！！続編も頑張ります！ (7月3日 23時) (レス) id: 97e36a4b18 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - 更新お疲れ様です!!!お久しぶりですね!!!ずっと待ってました!!!作品の最初にある文章を誰が言ってるのかが分かって、凄く切ない気持ちになりました…。続編も楽しみにしてます!!無理のないように頑張ってください!!! (7月3日 14時) (レス) id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
りりら(プロフ) - りすさん» コメントありがとうございます！えぇこの小説だけですか？嬉しいですありがとうございます🥲 私には何も出来ませんがりすさんの恋が上手くいくように応援しております！！🤲🏻 (7月2日 2時) (レス) id: 97e36a4b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりら | 作成日時：2021年2月3日 18時
