9話 ページ10
JK「A先輩の声、とかですかね」
"…先輩、綺麗な声してますね"
……ああ、なるほど。
どうりであの時、あんな台詞を私に吐いたわけね。
「…ありがとう」
JK「あれ？驚かないんですか？」笑
「……うん」
もうあなたには散々驚かされてるんでね。
今さら驚かないよ。
JK「実は俺、人の声が好きで」笑
ジョングクはそう言うと、付け足すように「人見知りなんですけどね」と言って頬をかく。
人の声が好きなんて人、初めて会った私にとっては珍しいものでしかなかった。
「人の声が好きってどんな感じなの？」
JK「すごく心が落ち着いたり、
高ぶったりするんですよ」
「へー、」
「恋みたいだね」なんて言って笑えば、一瞬驚いた顔をした彼は私の頬にそっと手を添えて呟く。
JK「先輩の笑顔、素敵ですね」
その言葉に、何故か胸が高鳴った。
今までは怯えてばっかだったのに、今だけは彼がとても愛おしく思えた。
.
なんて、前言撤回。
JK「先輩の声は、今まで聞いたどの女の人よりも綺麗ですよ。
ただ先輩はひとつ知っておかなければいけないことがある」
彼はそう言うと今までの優しい笑顔とは裏腹に、恐怖も混ぜた笑顔で笑ってこう言った。
.
JK「女性の声が一番輝くのは、
男性と1つになった時ですよ」
思いもよらぬ発言に私は固まる。
彼の私を見る目は、優しいものでもあり、獲物を捉えた猛獣の目でもあった。
この状況に不味いと察した私は、
「あー……ちょっとトイレに…」
と言い訳をして教室から出ようとするが腕をグイッと後ろに引かれて床に倒れ込む。
もちろん、ジョングクが上にまたがっている状態で。
逃げようと掴まれた腕を必死に解こうとするが、
JK「今更逃げようなんて、思わない方がいいですよ」
と、鋭い言葉で防がれた。
その上、強い力で押さえつけられているため抵抗するだけ無駄だった。
彼の顔が近づいてくるのが分かる。
ああ、もうダメだ。
そう思ったその時。
.
.
「……ジョングガ、こんな所にいたのか」
扉の方から、ジョングクを呼ぶ声がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1589人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し - Twitterで見たいのですがどうやったら出てきますか？ (2021年11月7日 23時) (
レス) id: 0157467a3f (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - きこさん» Twitterの続き見たいのですが、なんで打てばでてきますか？ (2020年5月3日 21時) (レス) id: ca15e24d29 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - 調べたら出てきませんでしたなんて打てば出てきますか？(＞＜) (2018年1月16日 23時) (レス) id: 82be312cbf (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ひすいさん» そ〜なんですね！良かったです！ありがとうございます！ (2018年1月7日 14時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - ノアさん» すみません！こちらのミスで間違ったユーザー名を貼ってしまいました^^;ご指摘ありがとうございます！ (2018年1月7日 13時) (レス) id: d02e61ce3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひすい | 作成日時：2017年10月26日 22時
