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『じゅり、』
「んー」
さも自分の家かのようにソファの上に横になって寛いでいる樹。その樹がいるソファの横に家主の私がちんまりと座っている。
まぁそれも、話があると伝えると、介抱するのはごめんだということで最初っからうちにきた。
話というのはもちろん、最近頭の片隅に常にある佐野のこと。
『佐野、誠也くんとのこと知ってたらしい、遊んでたことも』
「へー、まぁ噂もあったしな」
『それなのに、好きって言われちゃった』
おぉーやるなーあいつ、なんてスマホをいじり続ける、無関心かこの男。
「なぁに、そんな顔しちゃって、自分なんか恋愛する価値もないって？？」
『いや、そこまでは思ってないんだけど。けどさ、普通に考えてよ，メンバーの元カノで元セフでって気まずすぎない？』
「メンバーがせふれよりもいいだろ」
『…私がおかしいのかな、いや、佐野の方がおかしいよね』
ちなみに、あの告白から1週間ほど経過した。
会うことは無いが、連絡の頻度が明らかに増えた。こっちが返信してないのに、追い込みしてくる。
丁度来た彼からのメッセージ。内容を見る前に、飲み物取りに行こうとキッチンに行った瞬間だった。
それまで静かにしてた樹の声。
「あー、俺。今どっか行ったわ」
「俺じゃ嫌なの」
どう見ても私のスマホで通話をしている。
『ねぇ、誰？』
ん、と渡され画面を見ると"佐野晶哉"の文字。
まぁ、そうだとは思ったよ。
『もしもし』
「わぁぁ、Aちゃんの声や」
通話越しでも分かる嬉しそうな佐野。大きい口開いて喜んでるのが安易に想像できてしまう。
『ごめん、勝手に樹が出て』
「全然っ！びっくりしましたけど」
『で、なに、電話してきて』
そう聞いた瞬間に隣から、ふっと鼻で笑うのが聞こえた。
「えぇ、、声、聞きたいなって。あかんかったですか」
『いや、だめではないけど、』
「でも、樹くんおるならまた今度かけますね」
気を遣ってくれたのか、通話を切ろうとする佐野。
別に、樹がいるからと困ることなんてないんだけど、、。
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ぼんじり(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます🎶気ままな更新になるかと思いますがよろしくお願いします^_^ (11月5日 2時) (
レス) id: ff1473ca5e (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 雰囲気めっちゃ好きです！更新楽しみにしてます🥰 (11月4日 3時) (レス) id: 3f92f0f945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼんじり | 作成日時：2023年11月3日 22時
