君のこと ページ28
.sa
「Aちゃんってさ」
『うん』
あの、、と焦らす気はなくても多分今Aちゃんのこと相当焦らしてると思う。
「Aちゃんと、誠也くんって…その、どういう関係なんん？」
2人の間に流れる沈黙。
相変わらず、目はしっかり合わせてくれてるけど、
『…多分だけど、佐野が思ってるような関係』
「それって、」
『あ、でも今はもう違うから。』
俺が思ってるような関係って、そういうことやんな。
しかも、"今は"って。
否定はしているも、胸がきゅって苦しくなってAちゃんじゃなくて自分が目を逸らしてしまう。
『誠也くんね、私の初めて好きになった人』
「え、あ、うん」
初恋やったん、、。高校生の時からやったらしい。
『けど、全然振り向いてくれなくて、誠也くんからしたらあの時の私なんてただのクソガキだからね。そりゃ、眼中にないわけで』
淡々と話していくけど、その度に自分の胸が締め付けられる感覚に襲われる、きっと目の前の彼女も同じだろう。
Aちゃんと誠也くんが彼女彼氏の関係なったんは４年程前やったらしい。けど、AちゃんがSixTONESとしてデビューしてから1年程で別れそれからは身体の関係に。ほぼ、小島くんたちが話してた噂どおりやった。
『全部の初めてが誠也くんだった』
苦しそうに呟いたその言葉が、何よりもしんどい。
なんや俺、なんも知らんかった。Aちゃんのことも、誠也くんのことも。
『でも、今はもう吹っ切れてるから』
「無理矢理、吹っ切れようとしたりせんかったん？」
『したよ。だから、いーっぱい遊んだ』
へへ、なんて誤魔化すように笑って、噂で聞いたの？と。
「まぁ…なんとなく気になって。ふたりとも、話逸らすし」
『だって気まずいじゃん』
「気まずいです」
誠也くんとAちゃんの関係以前に、彼女の遊び癖の噂は聞いたことがあった。これも、ほんまのことやったんや。
危機感もなく男の俺を部屋に上げたり、俺だけやない男性との距離感とかなんとなく察する場面があった。
けど、それはこの事務所に所属してる故の慣れみたいなもんやと思ってた。
『引くでしょ』
「引きません」
『いや、普通に引くとこだから』
「そんなAちゃんも、可愛くてしゃーないです」
『それ、結構やばいよ佐野』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぼんじり(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます🎶気ままな更新になるかと思いますがよろしくお願いします^_^ (11月5日 2時) (
レス) id: ff1473ca5e (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 雰囲気めっちゃ好きです！更新楽しみにしてます🥰 (11月4日 3時) (レス) id: 3f92f0f945 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぼんじり | 作成日時：2023年11月3日 22時
