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「___だったんだけど、って、聞いてる?」
『あ、ごめん、聞いてへんかった、写真撮ってたわ。』
元太との通話中に届く晶哉からのメッセージ。どこおるんですかって。
あぁら、他の人からも通話きてんの気付かへんかったわ。
［ え、待って、外！？］
［ おん、寝れへんかった。 すぐ戻るけど］
［ 危ないですよ！！ ちょ待ってて ］
［ うごかんといては！！］
待ってて、って、迎えに来るつもり？この距離で？
私が動かんように必死な晶哉の誤字メッセージにふっと、笑ってしまう。
「何笑ってんの」
『んー、あー、今メンバーとラインしてて。』
物事の同時進行苦手やねん、、、元太との会話に集中したいところでもあるが、晶哉が迎え来るっていうから…
「…よかったね」
『なにが？』
「ん？Aが幸せそうで」
『うん、幸せだよ、毎日。みんなのおかげで』
「伝わってくるもん、電話越しからでも」
そんなに、幸せもれてたか〜なんて頬が緩むのが自分でも分かった。
『Aぇ! groupでよかったって毎秒思ってるしな』
「毎秒は盛ってんな」
『盛ってへんよ？！』
Aぇの話をしていれば、前から息を切らした人が走ってくるのが分かった。 明らかに晶哉や。全然暗くて見えへんけど晶哉やな。
『元太ごめん、晶哉きたから切ってもええ？』
「あぁ、全然いいよ。ありがとね、電話」
『ううん、こちらこそ。デビューおめでとう。日本帰ってきたらすぐ会いにいったるわ』
「ありがとう、待っててすぐ帰るから。Aも明日が頑張れよ」
『はい！頑張ります！』
じゃあね、と電話を切って私の目の前で待っていた晶哉の方を見る。
「元太くん、？」
『おぉ、よく分かったな』
「…デビュー言うてたから」
一瞬表情が曇った晶哉。分かりやすいなぁほんまに。
そんな彼の手を握って歩き出す。
『戻ろっか』
「はい、って手あかんでしょ。子供やないんやから。てか、迎えにきたの俺ですし」
『もうええやろ、文句言わんで帰るで』
しゃーないな、ファンになんか言われたらAちゃんのせいにする、なんて隣でぶつぶつ言ってる晶哉。
『まさやー、』
「ん？なに？」
『Aぇで良かったわ、私』
「俺もー毎秒思ってるう」
私と同じこと言ってる笑
グループ同じだと思考も一緒になってくるんか。
『明日も楽しもうな』
「当たり前ですやん」
『ファンサいっぱいしたろ』
「歌詞飛ばさんといてな」
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作者名：ぼんじり | 作成日時：2022年10月9日 17時
