【呪術廻戦】人生2週目、未来を変える【男主】

番外編「面倒な兄」方言男子 様リクエスト ページ29

Noside

縁側に座り携帯を弄るAの背中に、まだ幼い真依がくっつく。

真依「Aさん、何してるの？」

真希「何してんだよ」

『可愛い子の写真見とるんよ。真希ちゃんと真依ちゃんも見る？』

ほら、と携帯の画面を見せる。

そこには、この前撮った真希と真依の笑顔の写真が表示されていた。

真依「…！私とお姉ちゃんだ！」

真希「この前の…」

それを見た真依と真希は嬉しそうに少し頬を緩める。

が、廊下の向こうから歩いてくる人物を見ると表情を消した。真依に関しては顔が青ざめている。

直哉「Aと、真希ちゃんに真依ちゃんやん。何やっとったん？」

『帰れ。兄さんがおると真希ちゃん達が怖がるさかい』

Aの言葉を無視して3人に近付く直哉。

『ちゃんと耳掃除してる？
…あ、真希ちゃんと真依ちゃんはこっち側においで。』

Aの右側に立った直哉から離すように、真希と真依を左側へ移動させる。

直哉「折角会いに来たのに…冷たない？」

『性格クソな兄さんはお断りや。真希ちゃんと真依ちゃんに優しくできるってんなら考えるけど』

しっし、とやられるも動かない直哉。

直哉「Aって俺のこと好きやしええやん、ここにいたって」

『好きだからって追い返さないとでも？おめでたい頭してんな』

素直に好意を伝える直哉と、素直に好意を伝えないAを見て真希は呟いた。

真希「Aは塩対応だけど、2人ともブラコンじゃねぇか。」

『直哉兄さん以外はあんま好きやないけどな』

呟きが聞こえたAが小さく笑う。

直哉「お、素直な言葉出たやん。知ってたけど、俺も好きやで」

『知ってるから黙れ』

ハッキリと言ったAの膝に真依が乗り、抱き付く。

真依「…Aさんは私が貰うもん」

真依のその言葉に真希は呆れ顔をし、Aと直哉はポカンとした。

直哉「…ウチの弟はやらん！Aが一番好きなのは俺や！」

真依「一番は無いと思います」

やいやいと言い合いを始めてしまった2人を見て、Aはただ困惑していた。

『はぁ…めんどい兄やなぁ。取り合えず兄さんは黙れ。』
＿＿
A君のデレが目立たないのに書き終わった後気付きました。すみません…

遅くなり申し訳御座いません…！

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