拾肆話 ページ17
貴「久しぶりの客だった…」
ふう、と息を吐く。
麗「本当に情報を必要としている人しか
来れませんからね」
麗の言う通り、普通の人間がここに来るには本当に情報を必要としている人しか来れないようになっている。
とある一部の人だけが情報を必要としていなくても入ることができる入り方を知っている。
魈もその一人だ。
貴「…本、そろそろ仕入れようかな…」
ずらりと壁に並ぶ本を見る。
魈「前に来た時より数が増えているな」
本を一冊取り出し、パラパラとめくる魈。
貴「一応仕入れたりはするけど…
すぐ読み終わるから…」
麗「執筆したりはするんですけどね…」
この部屋の一角には麗が書いた本が並べられている。
貴「…麗の書く話は面白い」
麗「A様の書く書物も面白いですよ」
ね、魈様！と言う麗。
魈「Aは多芸多才だな」
ふ、と優しく微笑む魈。
貴「…そんなことないよ
私、全然戦闘に関しては弱いから…」
ずきん、と心が痛む。
麗「お、俺は！A様に救われたことが
数え切れないほどあります！
自信を持ってください！」
太陽のような明るい笑みを浮かべる麗。
私は何度もこの笑顔に救われた。
貴「…ありがとう」
魈「あの時のあれは…誰だってそうなる
自身を追い込む必要はない」
貴「…そんなこと、ないよ…」
魈や他の仙人は皆強い。
私は足手纏いだったはず。
なのに、手を差し伸べてくれた。
みんな、私を受け入れてくれた。
感謝してもしきれない。
だけど。
貴「…もし、私が異なる選択をしていたら
良かったのかな」
あの時のあれ、というのは遠い昔の話だ。
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とづる(プロフ) - 玉ねぎさん» ありがとうございます~！！頑張ります！ (5月8日 3時) (
レス) id: ea7d2cf57c (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 最近、原神始めましたがこの小説とても面白いです！続き楽しみにしてます！! (2023年3月11日 20時) (レス) @page27 id: 63841f5bbe (このIDを非表示/違反報告)
S･T(プロフ) - とづるさん» えぇ(^^)個人的には原神のムービーでガチ泣きしたのは雷電さんこと影ちゃんと夜蘭お姉様と魑君が中心の魔神任務です｡あれはマジで泣けました(*T^T) (2022年8月31日 21時) (レス) id: c7cf5077bd (このIDを非表示/違反報告)
とづる(プロフ) - S･Tさん» 似てますよね~！どちらも好きです…！ (2022年8月31日 21時) (レス) id: ea7d2cf57c (このIDを非表示/違反報告)
S･T(プロフ) - とづるさん» って事は稲妻の本編全て終わらしてるんですね(^^)一斗の伝説任務､あたしもマジで泣けました｡大輔とテウセル､純粋なとこも似てますよね(^^) (2022年8月31日 20時) (レス) id: c7cf5077bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とづる | 作成日時：2021年8月29日 23時
