第67話 ページ17
A「……どうして百合花がここまでしてくれたのかがやっと分かったよ。」
百合花「ここまでしてくれた、って、これだけじゃ足りないくらいで……。」
A「あー、もう!どうしてそうなるかなー、百合花らしくない!じゃあ、私をうまーく掌で転がしたここまでの計画を全部白状しろ!笑」
……待ってました。
私の、「Aの恋を叶えよう大作戦」はこんなからくりだった。
『叶わない恋にありがとう』がヒットしたことによって、かねてからこの漫画の実写映画化の話が持ち上がっていた。
それが実現したのは、私の父親の鶴の一声。
父は映画制作会社で働いているのだが、聞くところによると、お父さんは発言力を持つ立場の人らしく。
娘の作品をぜひ映像化したい、と思ったのかは知らないが、結局それが一番の要因となったらしい。
Aをこの現場に引き入れられたのも、元を辿れば父親のコネというわけだ。
A「で、私と伊野尾くんの接点を作り、今のこの状況を作ったと……。」
百合花「はい……。」
A「もうさ、こんな幸せを作ってくれたのに、怒ると思ってんの?」
Aはただ一言。「ありがとう」。
それだけ言って優しく微笑んだ。
涙が止まらなかった。
やっと償いのゴールテープを切ることができたような気がした。
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ポッキー(プロフ) - 伊野尾様Love.@七星さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!!私の想像以上に楽しんでいただけたようでw ホントに感謝です……!!ありがとうございました!! (2020年1月6日 23時) (レス) id: eb2c980ab8 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - すっっごくいい作品でしたぁぁああ…泣 涙腺がぶっ壊れたw二人のすれ違いに「あぁっ、違うの!うわぁあぁあ」てなってましたw実は百合花がいじめの主だったりして?とか考えてたけど全然いい人だった…ごめんなさいw次回作ぜひ見たいです!ありがとうございました! (2020年1月6日 22時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポッキー | 作成日時:2019年10月15日 21時