第27話 ページ28
(薮)
命の瀬戸際とは、まさにこの状況のことを言うのだろう。
山�猝斉�7人で警察に来てって先輩から連絡きた。話聞きたいって��
スマホの通知にそんなメッセージが映っている。
山田、それに行くのは厳しそうだ。
でも、ひとりじゃなくて良かった。
隣には、たまたま家に招いていた光がいる。
頼もしい存在がいるだけで、諦める選択肢は薄れていく。
どうせ最期なら、悪あがきしてみようって。
目の前にはずっと会いたかった人物がいる。知りたかったことが知れるかもしれない。
それを他の5人に伝えるのは、今の状況じゃ不可能に近いんだろうけど。
薮「どうしてこんなこと……」
ため息混じりに一言、「ごめんな」。
その言葉の意味は、まるで汲み取れなかった。
スマホの画面がパチリと明るくなる。
表示されている新たなメッセージ。
山�猗反佑�暗号みたいなのを残してるんだって。クローバーが浮かべられたラム酒なんだけど、何か知ってる？��
なんだそれ？
光に俺のスマホを見ろと目配せする。
だけど光もピンと来ていないようす。
八「クローバーを浮かべたラム酒を置いてってるらしいですね」
光は怖じ気づくことなく本人にぶつけてくれる。
こんなこと、ひとりじゃ絶対できなかった。
返答は静かだった。
『みんななら、きっとわかるよ』
こんなのありかよ。
最初から、山に解読させるつもりだったんだね。
で、俺たちは何もできない、と。
あの人の優しさに飲み込まれただけだった。
歪んだ優しさだけどな。
伊野ちゃんは、嬉しそうだったけどなあ。
あいつは……柔軟性高そうだから。
確かに。
.
俺の人生の半分は、光と一緒だった。
まさか最期の瞬間まで一緒とはな。
こんな最期でも光とならまだ幸せな気がするよ。
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Pocky(プロフ) - 槿さん» 槿さんありがとうございます！是非最後までお付き合いくださいm(__)m (2018年2月9日 7時) (
レス) id: eb2c980ab8 (このIDを非表示/違反報告)
槿(プロフ) - 面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年2月9日 0時) (レス) id: dcd6098eeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポッキー | 作成日時：2017年12月19日 18時
