第16話 ページ17
(相葉)
相「何だこれ……」
今日の朝、うちの課に回ってきた案件。若い男性の殺人事件だ。
相「ラム酒にクローバーなんておしゃれだねー。松潤はこういう飲み方する？」
松「いや、初めて見た」
相「真似してみたら？」
松「いいよ、なんか縁起悪いから」
相「確かにそうだね」
うちの課は少し特殊だ。
前部署はバラバラの5人がひとつの課に寄せ集められて、結果生まれた個性強めな部署。
ニノなんて鑑識だったんだよ？
一応今も名簿上の所属は鑑識になっているし、鑑識業務が主な仕事なんだけど。
この課が成立するときにお偉いさんに呼ばれて、この課のながーい正式名を言われたんだけど、もう忘れちゃった。
だってみんな、「あの変なところ」で大体通じちゃうんだもん。
まあ、その変なところでは、自由気ままに捜査をしてるんです。
二「被害者、伊野尾慧さんの死因は、胸から刃物のようなもので刺されたことによる失血死で、死亡推定時刻はおとといの午後2時。今現在指紋、頭髪などの手掛かりは見つかってません」
白衣に眼鏡姿のニノ。手元の資料を読むその表情は険しい。
松「第一発見者である被害者の友人のアリバイは立証されてます」
櫻「どこにいたの？」
松「駅前のカフェ。防犯カメラに映ってた」
櫻「ふーん……」
二「鑑識側は、もうほとんど何もできませんよ」
資料のファイルをデスクにパンッと置き、椅子に勢いよく腰かけたニノ。眼鏡を外し、大きな伸びをした。
松「じゃあ聞き込みか」
相「そうするしかないんじゃない？」
大「そうだね」
櫻「じゃ、解散」
翔ちゃんの掛け声と同時に散らばる5人。その足取りは重い。俺も思わずため息をついた。
「聞き込みしかないんじゃない？」、そう言って捜査が始まる事件は、大抵一筋縄ではいかない。
もしくは、完全犯罪、か。
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Pocky(プロフ) - 槿さん» 槿さんありがとうございます！是非最後までお付き合いくださいm(__)m (2018年2月9日 7時) (
レス) id: eb2c980ab8 (このIDを非表示/違反報告)
槿(プロフ) - 面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年2月9日 0時) (レス) id: dcd6098eeb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポッキー | 作成日時：2017年12月19日 18時
