第27話 ページ28
いつもよりうんと晴れやかな学校の廊下。
お母さんがいるならいじめなんてどうだっていい。そう思ってクラスに入った。
しかし
「え…………？」
私を散々傷つけた冷酷な視線が嘘のように消えていた。
「どういうこと……？」
朝から不思議なことばかり。頭が追い付いていかない。
百合花「おはよー！」
「百合花、これどういうこと？」
百合花「どういうことって何のこと？」
「その……いじめ…………？」
百合花「何言ってんの？え、Aがいじめにあってるの？笑 悪夢から覚めろー。」
「悪夢じゃなくて、『森山Aは孤独な女』って書いてあって、酷いこと沢山されて、百合花も巻き添えにしちゃって、私入院までしちゃって…………」
百合花「ごめん、ちょっとマジで何言ってるか分かんないんだけど笑」
百合花にも話が通じない。
私の周りでおかしなことが起きてる……。
百合花「ってかそんなことよりニュース見た？！」
「う、うん。」
確かに校内はいつにもまして騒がしい。
校門にはマスコミが張り付いていて、門をくぐるにもやっとのことだった。先生もドタバタしている。
百合花「うちの先生が逮捕とかやばすぎる……。それに一年も見つからないとか…………。」
「えっ…………？」
百合花「ほら！伊野尾…………さんだっけ？亡くなった人！写真が出たとき不謹慎だけどイケメンだな〜とか思っちゃってさ。」
百合花、伊野尾くんのことすらも覚えてない？
最初からいない人の記憶があるのもおかしいし、そういうもんなのかな。
百合花「最初なんだっけ？音楽か！」
「早く行こ！私ピアノ弾きたい！」
百合花「オッケー。」
『あ、Aたちもう行くの？』
「え？」
五、六人で固まってこっちにやって来たのは、いつかに音楽室の掃除当番で一緒になった人たち。
『ちょっとA、なんで先行っちゃうのー笑』
「百合花、これどういうこと？」
百合花「もう今日『どういうこと？』って言い過ぎ！」
「だって私いっつも一人でさ、こんなに友達……」
百合花「あー、もう悪夢の話はもういいから！」
『何なに？』
百合花「いや、Aが今日変すぎるんだよ！なんかね、いじめられてたみたいな……」
友達とわいわい喋るその光景が不思議ながらも、新しい幸せだった。
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Pocky(プロフ) - はろぅきてぃーさん、そう言って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年7月2日 21時) (
レス) id: eb2c980ab8 (このIDを非表示/違反報告)
はろぅきてぃー - 感動しました！これからも楽しみにしています(*^^*) (2017年7月2日 18時) (レス) id: defa2607a7 (このIDを非表示/違反報告)
Pocky(プロフ) - あっぷるやまいちごさん、ありがとうございます！そう言って頂けると本当に励みになります。あっぷるやまいちごさんもコメント沢山して頂きありがとうございました！ (2017年6月27日 18時) (レス) id: eb2c980ab8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるやまいちご。(プロフ) - 完結、おめでとうございます！お疲れ様でした！次のお話も楽しみにしてます！ (2017年6月26日 21時) (レス) id: fc6a2498d2 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるやまいちご。(プロフ) - もちろんです！まちます！頑張ってください！ (2017年6月25日 7時) (レス) id: fc6a2498d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポッキー | 作成日時：2017年5月30日 19時
