検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:182,634 hit

episode43* ページ44

必死でAが歩いたであろう道を走る。





かめむし「っどこ?...A!」





Aのことを考えながら、足を休めることなく走った。疲れなんて感じなかった。





ほんま、みんなに背中押してもらわんと歩き出せへんなんて情けないな。





でも、みんなごめん。



やっぱり、自分の気持ちに正直になりたい。






すると、ひとつの小さな背中を見つける。





かめむし「あっ...A!!」





名前を呼ぶとこちらに気づいたA。





すると全力で走り出した。向こう側に。






かめむし「えええ!?!!ちょっと!!」






更に足の回転を速めて、Aに追いつきそうだという時、精いっぱい腕を伸ばして掴んだ手首。





『わっ』




かめむし「はぁっ...はぁっ...」




『......』





かめむし「なんで逃げた?」






きまりが悪そうに、顔を背けるAの顔をのぞき込む。





俺はAの冷えた手を握りながら回答を待った。






『私は、かめむしに合わせる顔がない...』





かめむし「え?」




『酷いこと言った...私の本心じゃないこと。



かめむしの為だと思ってたけど、そんなのは全部自分の為だって...



また、かめむしを傷つけちゃって、私はかめむしに合わせる顔がない。』






俯くAの顔を、手で掴んでこちらに向かせる。




Aはびっくりした顔をしていた。






かめむし「それは、俺の方。




Aの気持ち考えずに、自分の気持ちばっかり押し付けて、Aに苦しい思いをさせたから。




ほんまにごめんね。ごめん...。」







Aは何度も何度も首を横に振った。





『私も、ごめん...』




かめむし「ううん」






かめむし「A!あのな...」




『ん?』







かめむし「俺、Aのこと...好き」





『え...?』






かめむし「ずっと前から、大好きです」

episode44*→←episode42*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (234 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
513人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れいすた(プロフ) - ふるさん» わわわわわ!ありがとうございます、ふるさん!とっても嬉しいです!これからも頑張るので、こちらこそよろしくお願い致します! (2017年9月7日 22時) (レス) id: 4bc4d20f37 (このIDを非表示/違反報告)
ふる(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!たぶん私が押したのでちょうど100つまり殿堂入りしたんじゃないかなと思います!!この作品大好きなんで嬉しいです!おめでとうございます!これからも応援してます!! (2017年9月7日 22時) (レス) id: a0ef299f03 (このIDを非表示/違反報告)
れいすた(プロフ) - まひろさん» まひろさん、コメントありがとうございます!私もレイターズ大好きなので、みんなの良さが出せるように頑張ります! (2017年9月3日 15時) (レス) id: 4bc4d20f37 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - 全然キャラ崩壊してなくて凄いと思います!むっちゃ応援してます!!!頑張ってください!!!!! (2017年9月3日 7時) (レス) id: f121d2d132 (このIDを非表示/違反報告)
れいすた(プロフ) - 茜さん» 茜さん、コメントありがとうございます!!そう言ってもらえると、とても頑張れますっ!これからもよろしくお願いします! (2017年8月29日 6時) (レス) id: 4bc4d20f37 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れいすた | 作成日時:2017年8月10日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。