レイターズのひみつへいき＊

episode20＊ ページ21

『あ〜、帰るか〜』




授業も終わって、帰り支度を進める。



ﾋﾟﾛﾘﾝ




サイバAー、2人で飯食いに行かん?



サイバお願いマイメロディ





サイバから誘われることは、そんなに珍しいことではない。色々食べさせてくれる((




私は足早に、サイバとの待ち合わせの場所へ向かった。




_________________________________


『ごめん！お待たせ！』




サイバ｢ゆっくりでよかったんやで｣



サイバは五分前に来てるじゃん。




そう言いながら歩いた先には、お好み焼き屋さん。




『お好み焼き屋さん？やった！』




サイバ｢ちょ、段差段差｣




見事に足を引っ掛けました、どうも。




サイバ｢定期的に二人で会いたくなるよな｣



『彼氏面してんの？』




サイバ｢別にぃ〜｣




白目を向いたムカつく顔を見せられながら、お好み焼きを焼いている。




サイバ｢Aのお陰でレイターズもだいぶ伸びてきたと思わへん？｣




『お前もイケメンって言われ始めたからって調子乗るなよ』




サイバ｢そ、そんなこと言ってへんやん...｣




『この5人だから...って思うよ。』




サイバ｢これからも頼りにしてるで｣




サイバは、いつも私が前を向いて、背中を押してくれる言葉をかけてくれる。




『私、サイバとずっと友達でいたい』





サイバ｢みんな友達やろ？｣




『...うん！そうだよね！』




サイバ｢A｣



『ん？』




サイバ｢ずっと好きやったで、Aのこと
1人の女の人として、｣




少し困ったように、優しい笑顔でそんなことを言うから、私は何か抑えきれない気持ちが溢れそうだった。




『っ...ありがとう、』




一生、気持ちには応えられない。



私達がそんな関係になることなんて絶対ない。





『でも...ずっと一緒にいようね。』





なんて、少し都合がいいかな。





サイバ｢ありがとうな...へへっ｣





サイバは嬉しそうな顔をして、照れたように笑った。

episode21＊→←episode19＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す